王様の命令は絶対です-3
ゆっくりと解すように竿を揉みながら、
何度も繰り返し太い幹を擦り上げていく隆。
半開きの唇からは少しずつ荒い息が漏れはじめている。
垂れ下がっていたはずのおちんちんは、
まるでお腹に着きそうなくらいにすっかり天向き、
浅黒い竿の裏側に浮き立つ血管を見つけては、
否応無しに私の興奮も増していくのがわかる。
「……き、気持ちいいの?」
思わずそんな言葉を投げかけると、
うっすらと両目を開いては、
なんとも言えない表情で微笑み返してくる隆。
(やっ…… 何だか私まで変な気分になってきちゃう……)
恍惚──とでも言うのだろうか?
隆のあまりに気持ちよさげな表情に、いっそう激しく鼓動が高鳴る私。
「んっ…… な、夏樹姉ちゃん……」
はぁはぁと息を荒げながら私の名前を呼ぶ隆。
大きすぎて恥ずかしいくらいに膨らんだ胸元に、
短めのタイトスカートから覗く白い太股に、
明らかにその視線は私の身体に向けられているのがわかる。
露骨なまでの好奇な視線。
いつもの私なら過剰なまでに嫌悪感を憶え、
きっと蔑むような目で睨み付けているはずなのに、
なぜだろう?こうして隆に見られるのは不思議と全然イヤじゃない。
「お姉ちゃんの身体見て…… 興奮してるの?」
「…………うん い、いつも姉ちゃんの事考えて…… し、してたから……」
その言葉にいっそう私の胸は高鳴った。
隆が私の事を想ってしていたなんて──考えた事も無かった。
幼なじみで、二つも歳が離れているから、
私なんてただ姉のような存在でしか無いと思っていたから……
隆の視線で私の身体が熱く火照っていくのがわかる。
その火照りを冷ますように、いや、むしろ更なる興奮を求めるように、
私はそっとブラウスのボタンをひとつ外しては、
わざと見せつけるように胸の谷間を露わにしてみた。
まるで覗き込むようにそれを凝視しては、
股間を扱く右手が加速していく隆。
(隆が私の身体で興奮してくれているなんて………… なんだか嬉しい……)
そんな愛しさにも似た悦びにすっかり心焦がされた私は、
ゆっくりと腰を上げては隆のもとへと近づくと、
なかば無意識にその顔をギュッと胸元へと抱き寄せてしまっていた。