王様の命令は絶対です-2
齢十八、親譲りの恵まれた体躯と七難隠す白肌により、
どこか人よりチヤホヤされて来た感は否めない。
学校では有ること無いこと噂され、
気がつけば高嶺の花なんて称されてはいるものの、
その実、身持ちの堅さから気がつけば彼氏いない歴=年齢という残念っぷり。
そんな生粋の処女である私の目の前に、
幼き日の記憶とは全然違う──太くて長いアレがぶらりと垂れ下がっているのだから、
その衝撃と言ったらどうにも言葉では言い表しようが無かった。
(う、うそっ…… おちんちんってこんなにおっきいものなの?)
恥ずかしさもさながら、固唾を飲んで見入ってしまっている私を余所に、
そっとベッドに腰を落としては、まるで見せつけるように両足を拡げる隆。
「じ、十分間…… だったよな?」
そう小声で呟いた隆は軽く目を閉じたかと思うと、
黙ってそれを握りしめては、ゆっくりと右手を上下に擦りはじめていった。
呆然としたままペタリと床に腰をつけ、
すっかり隆の右手に目を奪われてしまっている私。
──エッチなビデオって見た事ある?
──今日の下着の色は?
──どんな時に興奮するの?
──スリーサイズ教えて?
はじめは命令と言うよりも、
そんな軽いエッチな質問ばかりだった『王様じゃんけん』。
けれど時間が経つにつれ、次第にその内容もエスカレートしてしまい、
思わず興味本位から口をついて出てしまっていた私の失言。
──男の子がオナニーしている姿を見てみたいな……
だって隆が『夏樹姉ちゃんもオナニーするの?』なんて質問するもんだから、
その質問に思わず馬鹿正直に『……うん』なんて答えちゃったもんだから、
恥ずかしさのあまり後に引けなくなったと言うか……