後編-4
「もう、こんなに堅くしちゃって、気持ちいいんだ、じゃ、こういうのは?」
女は、楽しくて仕方がないという感じでそう言いながら次の動作に移った。右手の指で
輪っかをつくり、カリのすぐ下のくびれた部分を締めつけるように握って手首をクルクル
と回転させる。そうされると、アタマとカリが同時に刺激されて、さっきとはまた、別の
種類の快感が、脊髄から脳天を貫いていった。
「ここ、ピクピクしてるね、いいよ、もっと気持ち良くなって」
笑顔のまま、気持ち喉にかかったハスキーな声で煽られると、もっと気持ち良くなりた
いという欲望が箍を外されてどんどん膨らんでいき、抑えが利かなくなってくる。オレは
女の手の動きに合わせて腰をうごめかせた。
「何、もっとして欲しいの? しようのない人ね」
両手の動きをそのままに、女は、股間を覗き込んでいた顔をさらに近づけると、いきな
り、オレのフクロを下から舐め上げた。思わず、ヒッと声が出る。
「こことココ、どっちにして欲しい?」
女は、ここと言いながらフクロを吸い上げ、ココと言いながら手のひらでアタマとカリ
を擦る。オレは刺激が加わるたびに、あっと小さく声を漏らしたが、女の質問には即答で
きず、口をモゴモゴと動かすのが精一杯だった。
「あら、答えられないってことは、両方なの? 地味な顔して欲張りなのねぇ」
顔は関係ないだろと思ったのも束の間、再び、女の責めが続いた。