これ水着!? 着るだけでも超恥ずいねん-6
夕焼けで空が辺り一面がオレンジ色に染まるなか、なつ子は鼻ギリギリ残して顔まで湯に浸かってぼーっとしていた。
帰りがてらの露天風呂撮影のラストで、3人の女性陣は慌ただしい2日間の疲れを癒やしていた。
頭の中は意外と冷静に恥ずかしい撮影を振り返っていたなつ子だが、実際に写真集やビデオ作品が完成して見てみないことにはイマイチ実感が湧かない。
「いいんやないかな」
監督の力のないOKで、郁子らは湯から上がってバスタオルで身体を拭き、親方らは機材の片付けを始めた。
「わたしらは、先にバスに戻って涼んでます」
服を着始めた郁子がそう言うと、片付けの終わった監督らは服を脱いで温泉に飛び込んだ。
「見ない方がいいよ」
弓子のアドバイスはむなしく響き、なつ子は男性陣の全裸を目の当たりにしてしまった。
父親のいないなつ子にとって、我先にと真っ裸となった男性陣の突起物が気になって目が離せない。
タイトな撮影ツアーの疲れを癒やす監督らを置いて、郁子と弓子は固まったままのなつ子をマイクロバスまで引っ張っていった。
「ちょっとずつ、ちゃうねんなぁ」
家路につくバスの中、なつ子は夢を見ながら寝言をポツリ。
しばらくは、オナネタには困らないだろう。
おしまい