凌辱試験-5
脂ぎった中年の男が横から唇に吸いついてくる。ぬめぬめと舌が口の中を探りだす。別の誰かの手が乳房を弄ぶ。腰を振り続ける男は、まだ果てる気配さえ見せない。上半身を抱き起こされ、口元に誰のものとも知れないペニスを押し付けられる。口を開けるのを拒むと、平手で思い切り殴られた。
「何様のつもりなんだ!? こんなことくらいしかお前に利用価値なんか無いんだよ。雇ってもらえるだけでもきっちり感謝しろって……さっき、甲本さんに何でもするって言ったんだろ?あぁ?」
「うぐっ……ぐぅ……」
無理やり口を開けさせられ、ペニスを喉の奥まで捻じ込まれた。涙で滲む視界の向こうで、甲本が頬を歪めて醜悪な笑いを見せていた。こういうことだったの……膣内と口の両方から突き上げられながら、なぎさはやっと理解した。だからといって、ここから逃げ出すわけにはいかない。だって、もう就職活動はこりごりなんだもの……
なぎさは静かに目を閉じ、懸命に舌を動かしながら目の前の男に奉仕した。男が下卑た声を出す。
「あぁ、素直になってきたな……良い気持ちだ……やればできるじゃねえか。おら、出すぞ……」
口の中から溢れるほどの精液が放出される。男たちが次は自分だと喚き出す。腰を打ちつけてくる男のスピードが増し、それと共になぎさの快感も高まっていった。体中を男たちの手が這いまわる。堪え切れずになぎさは泣き叫んだ。
「いやあああああ!!いっちゃう、こんな、みんなに犯されながらイッちゃうううう!!」
「ほらほら、こっちもそろそろ出すぞ……ちゃんと膣内で出してやるからな? しっかり孕めよ、なぁ?」
「えっ!? い、嫌、それだけはやめて、お願いいいいいっ!!」
なぎさの願いが聞き入れられるはずもなく、男はなぎさの膣内に濃厚な精液をたっぷりと発射した。白濁した液体が流れ出るその場所に、順番待ちをしていた男が待ちきれないようにペニスを押し付けて挿入した。なぎさを抱えたまま立ち上がり、下からずんずんと突き上げてくる。
「あっ、あぁっ!」
「なあ、さっきまでアイツのを咥え込んでたのに、おまえのココ、すげえ締めつけてくるんだけど。そんなに男が欲しかったのか? 良かったなあ、適職に出会えて」
背中をのけ反らせて喘ぐなぎさの姿に、まわりの男たちから歓声が上がる。めちゃくちゃなことをされているはずなのに、体内の炎は燃え盛るばかり。快感はとどまることなく全身を巡り、男たちに囃したてられながら、なぎさは何度も絶頂を迎えた。ふいに尻のあたりに違和感を感じ、突き上げられながら振り向くと、中年の男がアナルに指を突っ込もうとしていた。膣にペニス、アナルに指を咥えこまされて、足先をぶるぶると震わせながらもう何度目かわからない絶頂感に達した。遠のきつつある意識の中で、男たちの会話が耳に流れ込んできた。
「こいつ、もう完全に『優秀な肉便器』じゃないか? 普通こんなことされてイク奴なんていないだろ」
「ああ、素質があったんだろうな」
「紹介なんだろ? たしか、△△社の野上とかいう女の。ちゃんとこいつが採用になったら、野上が結構な額の紹介金もらえるんだって。知り合いだか友達だか知らねえけど、ようするにウチの会社にこいつを売ったみたいなもんだろ? 女って怖えーよな……」
野上……? 志保? 志保がわたしを売ったなんて……
また男がなぎさの中に精液を放出する。アナルには熱く固く怒張したペニスが侵入してくる。痛みが快感に変わる。快感が絶頂に化ける。甲本が少し離れた場所からパチパチと手を叩いた。
「おめでとう、卯原さん。今日の試験は合格ですよ。さっそく今夜から、本格的な社員教育に入らせていただきますからね……」
甲本の声が遠くで聞こえる。下腹部に与えられる衝撃は止むことが無い。なぎさは言葉を返すこともできないまま意識を失った。