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なぎさの就職活動〜凌辱面接記〜
【レイプ 官能小説】

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面接-2

 こじんまりとした部屋の中には茶色い長机がふたつ横に並べられている。長机をはさんで、佐々川となぎさは向かい合わせに座った。佐々川は履歴書にざっと目を通し、2度ほど頷いてなぎさを見た。

「それではまず、こちらの会社の説明をさせていただきます。弊社はもともとは機械部品を専門に扱う会社でした。たとえば自動車の部品、船舶の部品。その部品が無くては製品が完成しないという意味では、非常に大切な仕事です。ただ、この不景気の中でそれだけではいずれ経営が難しくなってきます。ではこの世の中でいま一番何が求められているかというと、卯原さん、何だと思われますか?」

「えっ……」

 急に話を振られて、なぎさは言葉に詰まった。何か答えなきゃいけない。それはわかっているのに焦りと緊張で声が出ない。視線を彷徨わせて、やっと絞り出せた言葉が「わかりません」だった。もうだめだ、また不採用になる……

 佐々川はなぎさの返答を聞いて、にっこりと微笑んだ。

「あはは、わからない、と言える勇気もときには必要ですね。僕はそういう姿勢も、素直で悪くないと思いますよ。この質問に完璧な答えなんて無いんです。これからお話しすることも、数ある答えのうちのひとつだと思ってください」

「はい、すみません……」

「話を戻しましょうか。弊社は、これからの世の中に一番必要なのは、優秀な人材だと考えています。売り上げが伸びない中では、企業も人件費にあまりお金を掛けたくない、という意識が働きます。でも仕事の能率を下げるわけにはいかない。コストを下げて売り上げを伸ばすためには、どうしても優秀な人材が不可欠なんです」

「優秀な、人材……」

「たとえばひとりの人間を1カ月10万円で雇うとします。入社してすぐに個人の能力の見極めをするのは難しい。だから同じ時間で3人分の仕事がこなせる人……仮にAさんとしましょうか、Aさんにも、1人分の仕事さえうまくこなせないBさんにも、企業は同じ10万円を支払うわけです。でもこれ、すごく無駄ですよね? 
 極端な話ですが、Aさんのような人がひとりだけいれば、Bさんを3人雇うよりも仕事が捗ります。お給料も安くて済む。我々は、このAさんのようなひとをこちらで育てて、それぞれの企業で活躍してもらおうと考えているというわけです。わかりますか?」

「あ、はい……」

 佐々川の話に、なぎさは余計に不安になった。優秀な人材、と繰り返される言葉と、字自分の現状があまりにもそぐわない。今日、ここにいるということは、その人材のひとりとして役に立てるかどうかを見られているということだ。志保は大丈夫と言ったけど、資格もたいした経験もない自分が採用してもらえることなんてあるのだろうか。


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