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Twin's Story 7 "Milk Chocolate Time"
【幼馴染 官能小説】

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牧場と露天風呂-7

 「ケン兄、出て行っちゃった・・・・。」「彼も意外に純情だった、ってことかな。」龍と真雪は健太郎が出て行ったドアを見ながら言った。
 「後で謝らなきゃ。ケン兄に。」
 「そうだね。」
 「ねえ、マユ姉、」
 「何?」
 「僕さ、まだ知らないことがいっぱいあって、マユ姉を困らせたり、厭な思いをさせたりするかもしれない。」
 「え?」
 「だからさ、いろいろ教えて。僕に。特に、こうしてほしい、とか、こう言われたら嬉しい、とか。それに、されたら厭なことも、遠慮なく言って。」
 「どうしたの?急に。」
 「突っ走りそうだもん。でも僕、マユ姉が大好きで、大切な人だから、傷つけたくないんだ。」
 「それだけちゃんと考えてるのなら、龍くんは大丈夫だと思うよ。初めてあたしの部屋で抱いてくれた時も、二度目の龍くんの部屋での時も、あなた、ずっとあたしに気を遣ってくれたじゃない。」
 「え?」
 「あたしの中では男のコって、もっと乱暴で、自分の欲求に任せて女のコを扱うもんだって思ってたから、あの時はどっちもすっごく感動したんだよ、あたし。」
 「そうなの?」
 「龍くんはお父さん譲りの紳士なんだね。」
 龍は頭を掻いた。「と、とにかく絶対教えてね、いろいろ。」
 「わかった。そうするよ。」真雪はにっこりと笑った。


 『オーク』の部屋には鍵が掛かっていた。風呂から上がった龍と真雪はドアをノックした。「ケン兄、いるの?」
 そこへケンジとミカが通りかかった。「ああ、健太郎なら一人でサイクリングに行ったぞ。」
 「サイクリング?」
 「そ。お前たちもどうだ?ロビーに行って、レンタサイクルを借りるといい。」
 「どうする?マユ姉。」
 「行きたい。行こうよ、龍くん。」
 「そうだね。」ロビーに向かって歩き出した龍は不意に立ち止まった。「あ、しまった!」
 「どうしたんだ?龍。」ミカが訊ねた。
 「僕のカメラ、この部屋の中なんだ。鍵はケン兄が持ってるよね、きっと。」
 「父さんのを貸してやるよ。ちょっと待ってな。」ケンジはちらりとミカを見て、かすかにうなずいた後、自分の部屋に戻っていった。
 「お前のマユ姉の写真を撮る、絶好のチャンスだもんな。」ミカが笑った。
 しばらくしてケンジが両手で箱を抱えながら戻ってきた。
 「あれ?父さん、なに?その箱。」
 「本当は秋の誕生日に買ってやるはずだったんだが・・・・。」
 「も、もしかして?」龍は箱を受け取り、ケンジの顔を見た。
 「開けてみな。」
 包装紙を取り去り、箱を開けた龍は叫んだ。「やったやったーっ!一眼レフだ!」そして飛び跳ねた。「ありがとう、父さん、母さん。大切にするよ。」
 「良かったね。龍くん。」真雪も隣で微笑んだ。
 「それでさっそくお前のハニーを撮ってやりな。」
 「うんっ!」


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