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Twin's Story 7 "Milk Chocolate Time"
【幼馴染 官能小説】

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成長-4

 「あ、帰ってきた。」玄関のドアが開く音を聞いて、龍が言った。
 「ただいま。いやあ、夜でも外はやっぱ暑いわ。俺、顔洗ってくる。」ケンジはまっすぐ洗面所に向かった。
 健太郎は元いたソファに座った。ミカと目が合った。ミカはいたずらっぽくウィンクをした。健太郎は小さくうなずいて微笑んだ。
 「何の話、してきたの?ケン兄。」
 「え?いや、大した話じゃない。」
 「ちょっと気になる。」
 「いつかちゃんと話すよ、マユにも。」
 「うん。」真雪は微笑んだ。
 ケンジが戻ってきた。そして龍に向かって言った。「そうそう、今度の8月、また旅行することにしたから。シンプソン家と一緒に。」
 「え?本当に?」龍の顔が一気にほころんだ。
 「去年みたいに海外ってわけじゃないけどな。」
 「やったーっ!」龍は飛び跳ねた。
 「今度は山。温泉付き。」出発は8月3日だ。
 「ケンジおじたちの記念日だよね。」いたずらっぽく健太郎が言った。
 ケンジはちょっと驚いた顔をした。そしてミカを見た。ミカは微笑みながらケンジと目を合わせた。ケンジはすぐ真顔に戻って健太郎の耳に口を寄せて囁いた。
 「お前の記念日でもあるだろ?健太郎。」
 「うっ!・・・・・や、やぶ蛇だったか・・・・。」
 ケンジがもう一度ミカを見た。ミカは笑った。

 白い壁の掛け時計のチャイムが鳴った。
 「や、もうこんな時間だ。」
 「今日は二人ともうちに泊まっていくんでしょ?」龍が言った。
 「そのつもりだよ。」真雪が微笑んだ。
 「やった、やったーっ!」
 「い、いいのか?ミカ。」
 「ケネスとマユミの許可はちゃんと得てるよ。真雪が龍の部屋に泊まることも了承済みだったりする。」
 「ええっ?!」ケンジはうろたえた。
 ミカがケンジに耳打ちした。「ただ、子どもができたら責任取れ、とも言われた。」
 「やった、やったーっ!」龍は大はしゃぎした。
 「じゃあ俺はここで寝るから。ケット貸してね、ミカさん。」
 「お前も気を遣うよな。健太郎。」ミカは笑った。
 「じゃあ、お休みっ。」龍が威勢よく言って立ち上がり、真雪の手を取った。
 「ちゃんと歯、磨けよ。」ケンジが慌てて言った。
 「わかってる。」
 「それがエチケットってもんだぞ。」ミカが言った。
 「余計な一言だっ!」ケンジがたしなめた。
 龍と真雪は手を繋いで階段を駆け上がっていった。
 「あそこまであからさまで大胆なやつだったとはな・・・・。」ケンジがつぶやいた。
 「親に似たんじゃない?ケンジおじ。」
 「そうだな、ミカの染色体の成せる技だな。」
 「なんだって?」
 「真雪も言ってただろ?俺はシャイな性格。大胆で突っ走る性格はお前譲りだ。誰が見ても。」
 「じゃあ、今夜も突っ走ろうかな。」
 「え?」健太郎がミカを見た。
 「何に突っ走るって?」ケンジも見た。
 「健太郎、今夜ここで、期待して待ってろよ。」ミカはにやりと笑って健太郎を見た。
 「ええっ?!」
 「何なら、俺がここで寝ようか?ミカ。お前と健太郎が寝室でいっしょに寝ればいい。」
 「それじゃどきどきしないよ。禁断の恋はこっそりじゃないとね。」ミカはそう言って健太郎にウィンクをして見せた。健太郎は真っ赤になって目をしばたたかせた。


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