花火と浴衣-6
恋人つなぎじゃないけど。
お兄ちゃんが妹に、はぐれないようにつなぐ手だけど
それでもうれしい。
そんな時、前から秋クンを呼ぶ声がして
はっと意識が前を向いた
「アキ!」
秋クンを、アキと呼ぶ数人のグループは
秋クンの大学の友達みたいで
立ち話を始めた。
その中の数人のお姉さんたちは
私と同じ浴衣姿なのに
どこかが違ってて・・・
そう。
色気があるんだ・・・
私がいくらがんばっても
こんなきれいな人たちがいつもそばにいるんじゃ
秋クンが私を妹にしか見れないわけだね・・・