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なつ子
【ロリ 官能小説】

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絶対やってみたいんよぉ-1

 昭和の末期、波の音しか聞こえない日本海沿岸の漁師町。

岩場の潮だまりと雑木林を隔てるコンクリートの堤防の上を、全裸の少女がとぼとぼ歩いている。

潮風に揺れる髪をかき上げたり、立ち止まってしゃがんだり、水平線に引き寄せられるように振り返ったり、初夏の日差しのシャワーを身体中に浴びるように軽やかにくるっと回ってみたり、青空に点在する雲を掴むかのように両腕を上げて伸びをしてみたり。

一重まぶたで地味な顔立ちで、無表情だとちょっと暗い影を伺わせるが、にっこり笑うと愛嬌のある少年のような素顔が垣間見え、幼児体型にも見えるちょっとぷくっとしたお腹、Cカップのお椀型の乳房と、大きなお尻がぽっこり突き出して太腿がはち切れそうな眩しさを放つ。

部活で健康的に日に焼けた小麦色の顔、腕、脚と対照的に、体操服とブルマで隠されていたであろう部分の白い肌が強調される。

ただ、思春期の健康に発育した裸体に当然見られるべき陰毛はなく、明らかに生えていたものを剃ったと思われる、男性の髭剃り後のような色づきの割れ目が大人になりかけの自己主張をしていた。

陰毛の剃り跡とともに全裸の素足に運動靴といういでたちは、海辺の無垢な妖精というより意図されたエロスの小悪魔というオーラも漂う。

「よーし、ええぞぉ、カーット」

白髪交じりの長髪を後ろで束ねた口髭の監督が大声で号令を発すると、堤防の反対側から小太りの女性が現れ、全裸の少女にさっと頭からワンピースを着せた。

「な? 裸足やとただの裸なんやけど、靴を履いているとわざわざ服を脱いだ裸ちゅうことや、これがええんや」

監督は横でビデオカメラを覗く助手に向かって、自分の感性が正しかったことを自慢するようにつぶやいた。


 少人数のこじんまりとした撮影スタッフを乗せたマイクロバスが、ビデオと写真撮影のロケのために港町に到着する約2ヶ月前。

小さな町の中学に通うなつ子は、中学2年に進級したばかり。

バレーボール部でもムードメーカーとなっている頑張りやさんで、ボーイッシュな雰囲気が窺える勝ち気で男勝りな性格でもあった。

古びた市営住宅で、居酒屋で働く母親と二人暮らしだった。

「そやそや、なんやお客さんから聞いたんやけど、近頃は子供のヌードが流行ってるらしいってぇの。えらい儲かるらしいやんか、お前もやってみいひんか?」

食卓でテレビを見ながらの食事中に、なんの脈絡もなくいきなり母親の口から思いがけない言葉が投げかけられ、なつ子はビクっと反応した。

母親の日頃の癖で、時々居酒屋での話題とかを唐突に口走ることが多い。

しかしながらもうすでに母親は自分で言ったことを忘れて、テレビの画面にツッコミを入れ始めていた。


 最近のなつ子のオナネタは少女ヌード写真集のカタログだったから、いつもならスルーする母親の独り言的発言に、身体中に電気が走ったようなショックを感じてしまったのだ。

母親は水商売ということもあり、根っからの奔放な性格も相まって、仕事終わりの真夜中に男を家に連れ込んでセックスすることもしばしばあった。

そういう環境で育ったなつ子も、早くから性器を刺激して快感を得ること…オナニーをなんとなく覚えていた。

柱や机の角に股間をこすりつけるなつ子の行為は母親も知っていたが、人目もある公園の鉄棒でこすりつけオナをしている時だけ、「そういうんはこういうとこでせえへんの、部屋で一人でやるもんやから」と、叱ったりせずにこっそりやりなさいとさりげないアドバイスにとどめていた。

一緒に風呂に入ったときには、「あんた、ここいじると気持ちええけどなぁ、ばっちぃことしたらバイ菌まんまんなっちゃうで」となつ子の割れ目を指し、「いじりたくなったら、爪切って石けんでよう手洗って、そんでいじらなあかんよ」と、あっけらかんに助言するような天然の母親でもあった。

やがて直接割れ目に刺激を与えてただ単に快感を得るオナニーから、徐々にいろんな想像をめぐらしながらのイメージを伴うオナニーと進化するように。

小学校高学年からの初潮や胸の膨らみ陰毛の発毛など、なつ子自身の身体の変化から徐々にオナニーにも深みを増していくことになる。

とりわけ、大きな鏡に自分の全裸を映しいろんなポーズを取ってみたり、手鏡で形を変えていく性器や濃くなりつつある陰毛の様子などを観察したりと、なつ子自身がオナネタとなっていくようになっていった。

ナルシストというよりは、思春期の好奇心の延長が、たまたま自分の変化する肉体に向いていったよう。


 そんななつ子が本屋で見つけた少女写真集のシリーズは、まさにオナニーで妄想していたことの現実そのままで、見つからないようにこっそりと何度も何度も立ち読みして、家に帰ると思い出してオナニーしていたのだ。

オッパイもお尻も割れ目も隠さずに、にこやかに笑ってポーズを取る少女たちを自分に重ねて。

そんな渇望する写真集であっても、中学生の小遣いではとても手が出ない値段なので立ち読みするしかなく、何度万引きしようかとの誘惑と戦ったかのだろうか。

それほど、野外で悪びれなく全裸を晒す少女達の姿に取り憑かれていて、ついに写真集に挟んである折りたたまれたカタログチラシだけをそっと抜き取って持って帰ることに成功。

机の引き出しの裏に隠して仕舞ってあるその少女ヌードのカタログの存在を母親に見透かされていたような感じがして、なつ子はいままでにない身体の芯から貫かれるような痺れを感じたのだ。

オナニーの時のとってもエロくて恥ずかしい妄想がすぐ手の届く現実にあるんじゃないかと、そう考えながらさらにオナニーに浸るようになり、その欲望が深くなるにつれてなつ子は徐々に決意を固めていった。


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