第1章-14
ここでの資産は机と電話とスチールラック、そして女達の情報だった。
そのデーターは、ファイルの中にぎっしりと詰まっている。
第1のファイルには女の名前、連絡先、スリ−サイズが書かれてあり、
これは営業用として、閲覧は出来るが
第2のファイルは、その女の特徴、セクシャル・データや性癖などが詳しく書かれている。
これは、社長の朝井しか見ることが出来ない。
何故なら、これは朝井が面談したとき、本人から聞いた話や、セックスをしたときのこと、
誰にも言えないような辛辣な内容が書いてあるからだ。
朝井が、無性にセックスをしたくなった場合には、再教育と称し、女を呼び寄せ、
したい放題にセックスを堪能することが出来る。
こう言うときには第2のファイルが効果を発揮するのだ。
その結果、朝井の眼鏡に叶った女のランクは上がり、
朝井から、金払いの良い客をあてがわれ、その女は高収入が得られる。
ここでは、女はあくまで(商品)であり、その商品の価値を高めて客に提供して
報酬を得ることに意義がある。故に朝井には特定の女はいない。
言い換えれば、全ての女が彼のセックス対象になっているからだ。
この「ドリーム企画」には朝井の他に男は数人ほどスタッフとしているが、
女の再教育は彼しかできない。
美紗子の話の前に、そんな女のひとりで明菜という女がいた。
その女の再教育の話をしなければならない。
そうすれば、朝井という男の人なりが分かるというものである。
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或る日、明菜は社長に呼び出されていた。
綺麗でキュートなこの女は朝井の前で元気がない。
「明菜・・あまり売り上げが伸びていないが、どうした?」
社長の朝井は、優しく明菜に語りかける。
彼女はこの事務所では、SMコースのM奴隷として登録している女なのだ。
売れっ子で稼ぎが良いのだが、最近はあまり元気がない。
「はい、社長・・すみません」
「いや、謝ることはないんだよ、私は心配しているんだ、
お金は貯まっただろうが、
明菜はここでの仕事は楽しいと言っていたし、辞める気はないんだろう?」
「はい、勿論です、お金は欲しいです、でも最近は気分が乗らなくて・・」
「しばらく明菜に、私が可愛がっていないからかな、客にサービスをしているだけだし」
「そうかもしれません、お客さんも前ほど喜んで貰えていないみたしだし」
「客にはどんなサービスをしているのかな?」
「はい、明菜のお客さんは縛ったり、バイブで虐めたり、浣腸をしたり・・と
一通りのことをして貰うのですが、明菜にはどこか物足りなくて・・」
「明菜は真性のMだからな、では元気づけに今から私が調教してやろう」
「え・・本当ですか、社長」
「うん、本当は始めからそうして欲しいのだろう?」
「あん、社長はご存じなんですね」
「あはは、生半可な気持ちで、
こういう商売を長くやっていないんでね、
では、ホテルのあの部屋に行って待っていなさい、後ですぐ行くから」
「はい、お待ちしています」
社長の朝井とM嬢の明菜は、朝井が再教育で時々利用しているSMホテルの部屋にいた。
明菜は派手で色っぽいTバックの下着だったが、
それも脱がされていた。
彼女は小柄だが、乳房や尻が大きく、
ムチムチした客受けがする肉体の持ち主である。
その身体は縛られ、蝋燭を身体に垂らされ、縄で縛られた身体を宙に吊され、
鞭で叩かれて逝くようなプレイが好きな女である。