オフ会を準備する恵子-1
女の悦びを知った恵子だったが、大学時代の間はまだ自慰行為だけで十分満足できていた。
しかし、毎晩欠かさず女陰や乳首を弄る内に、恵子の女体は徐々に開拓され、今では軽く乳首を摘まむだけで全身が弛緩し、下着に染みを作るまでに淫らに成長していた。
そして社会人となり、その成熟された女体は、ついには自身の刺激だけでは我慢できなくなってきていたのだ。
(男が欲しい…)
大学時代は両親のように愛を育み、段階を踏んで淫らな行為をしたいと思っていた。しかし男を渇望しだした今では、色恋や愛情も要らない、ただ欲望を満たしてくれるだけの男を、恵子は欲するようになっていた。
だか、恵子がその欲望を満たそうとしても、相変わらずの引っ込み思案で、自身のリアルなコミュニティからの男の調達は到底できるものでは無かった。
深夜、両親の寝室の前で、こっそり母の喘ぎ声に聞き耳を立てながら陰部を弄っている途中、思い余って寝室に乱入して、父にセックスを頼もうとしたが、その結果の家族の不幸を想像することで、寸でのところで思い留まることを繰り返した。
色々妄想しながら聡明な恵子が思いついたのは、唯一別人に成れるソーシャルネットワークのコミュニティからの男の調達だった。
匿名性の高いネットの中では、引っ込み思案の恵子も物怖じすることなく振る舞うことができる。
しかし一方で、恵子の道徳観がブレーキを掛けた。そんなふしだらなことが本当に許されるのだろうか?
しばらく悩んだ恵子だったが、1回だけならと、自分に条件をつけることで割りきることにした。
とにかく今は自分の愛液溢れる卑猥な穴を、一度でいいから男のモノで満たしたかったのだ。
踏ん切りのついた恵子は、入念に計画を立てた。
恵子はその日を素晴らしいものにするために、しばらく前から基礎体温を計り、安全日を割り出していた。せっかくセックスをするなら、生の感触を味わいたかったし、男の精子を女体の奥深くで味わいたかった。
恵子は手始めに、趣味のコミュニティで交流のあった者を、コミュニティごとに一人づつ選び、三人の候補を挙げた。
条件は二つ。
一つ目は、普段から常識のある書き込みをしていること。これはある程度の常識が無ければとても安心して体を許すことができないと思ったからだ。
二つ目は、できれば父のように容姿が良い人。これは現時点で画像をアップしている一人しか確認できていない。その人は父に似た面影を持っていた。
心の準備ができた恵子は、初めは挨拶程度の内容のメッセージを個々に送ることから始めた。
その最初のメッセージで、いきなり【会いたい】と返信してきた男が一人居た。しかし性急過ぎて怖かったのでその男は除外することにした。相手を傷つけないように、いきなりメッセージを送ったことを詫び、そんなつもりで無かったことを丁重に伝えるメッセージを送った。
しかし、相手からしつこく【会いたい】と返信がきたので、申し訳ないと思いつつ、その相手と知り合った趣味のコミュニティを退会し、ネット上での友達関係を解除し、さらにアクセス禁止の処置をとった。
残った二人にはコミュニティのページでは、いつも通りの交流を続けながら、一方では個人的な近況を伝えるメッセージを送り、相手の反応をうかがった。
2週間が過ぎた頃に、思いきって【顔が見たいから画像を送って欲しい】と伝えた。以前からネット上に画像をアップしていた人は、改めて最近の画像を送ってくれたが、もう一人は【画像は送れないけど、顔が見たかったら実際に会おう】と返信がきた。この時点で恵子はこの男を除外し、画像を送ってくれた男に決めた。なぜなら画像が送れないほどに容姿に自信が持てないと考えたからだった。
例えば夫や恋人を選ぶならば、容姿以外の人柄を考えて、この男を選ぶ可能性もあったが、恵子が希望するのは、愛情抜きの欲望を処理する相手だったのだ。どうせ楽しむなら容姿の要件は外すことはできなかったのだった。
一人目の男を除外したときと同様に、お詫びのメッセージを送ったが、その男も一人目と同じ反応が返ってきたので、申し訳ないと思いつつ同じ処理をした。
結局、恵子の選んだのは最初から画像をアップしていた男になった。実は選ぶならこの人が良いなあと第一印象で感じていた相手だった。
恵子は次のメッセージから少し艶っぽい話題を入れ始めた。
【恋人が居ないので寂しい】から始まるメッセージは日増しに内容を過激にさせていき、その5日後には【寂しいので毎晩オナニーをしています】にまで発展させた。
そしてさらにその3日後、今回の目的を記したメッセージを送った。
【もう我慢ができません。貴方とセックスがしたいです。一週間後の○月○日に指定の場所に伺いますので、あたしとセックスして下さい。ただし、これは一回だけの関係です。住所・電話番号の交換・あたしの画像は不可でお願いします】
一週間後は恵子の安全日だった。
陰部を弄りながら送信ボタンをクリックした瞬間、昂った女体は軽く絶頂を迎えた。
しばらくすると相手からの返信がきた。逸る気持ちを抑えることもせず、食い入るように内容を読んだ。
【了解、○○ホテルの1707号室に予約をいれました。15:00にそこでお会いしましょう。オフ会を楽しみにしています】
すでに全裸になって自慰行為していた恵子は、その返信の画面を幾度も読み返しながら、いつもより敏感になった部分を更に激しく弄った。
「ああん//もうすぐここに、もうすぐあたしのおまんこに、ああん//」
恵子は階下の夫婦の寝室に響く、母の喘ぎ声よりも大きく喘いだ。