食い込む縄-8
ようやく激しい叱責が終わった。全身赤く染まった体。隼人は縄を緩めて友美をベッドに寝かす。
「友美、良く耐えたな?友美が反省してるのが良く分かったよ。もう許してあげるよ。」
「ありがとう、…、お兄ちゃん…。はぁはぁ…」
優しく、そして強く抱きしめられ、幸せを感じてしまう。その包容が、隼人は憎くて自分を責めているのではないと感じさせる。そこからの甘い甘いセックスが地獄から天国に友美を運ぶ。全身の痛みを忘れてしまうほどの快感をセックスから与えられた友美。最後に兄の溢れる精子を幸せそうに顔面で受け止める。
「お兄ちゃん、私、絶対他の男の人に気持ちは浮つかないよ?お兄ちゃんだけだよ、私。」
「ああ。俺もお前だけだよ、友美。愛してるよ。」
「お兄ちゃん…」
被虐な毎日が過ぎる度に、隼人へと愛が大きくなる。いつの間にか縛られて痛い思いをするのも隼人の愛の一部なんだと感じるようになっていた。会社でも家でも縛られている体。それが隼人にしっかりとつなぎ止めて貰っているようで幸せに感じてきた。
毎日のSM行為で友美の体に痣が目立つようになった頃、ようやく鞭打ちは終わった。痣を気にかけて止めてくれた事さえも優しさに感じた友美。相変わらずずっと体を縄で締め付けられながら会社で働く。突発的に動き出すバイブにも刺激を感じるようになった。
鞭打ちの次に訪れる苦痛…、また新たな世界へと連れて行かれる事になるのであった。