閉店間際-5
「…あんた、俺とヤりたいわけ?」
耳元で囁くと、さっと頬が染まる。
しかし、その口から否定の言葉は出ない。
その反応に気を良くしてそのまま耳たぶを甘噛みすると、「あ、」と切ない声が出る。
「どうなんだよ。」
そのまますぅっと首筋を舐めると、更に声をあげる。
達彦は、彼女が握り締めているAVをそのまま胸元にぐりぐりと押し付けた。
「あ…っ!」
「俺とこういうことしたいのかよ。」
きゅっと引き締まった腰を撫でまわす。
コート越しに陰部に膝を押し付けて、おや、と思った。
「あっ、あぁ…ん」
「あんた、まさか…」
感触に違和感を覚えて、達彦はコートに手をかけた。
彼女は慌てた様子で裾を抑えたが、一瞬早く達彦がコートの前を開けた。
「ぃやあ…ダメっ…」
一枚のコートの下は、全裸だった。
達彦は目を丸くし、彼女は羞恥からか顔を背ける。
想像以上に艶めかしい体つきに、思わず唾を飲み込んだ。
「はっ、とんだ変態女だな。」
必死に閉じようとする体を押さえ付けて、その肢体を堪能する。
「や…見ないでぇ…っ」
「何が見ないで、だよ。高そーなコートに染みつくって。」
うっすらと付いた液体を彼女に見せつける。
「こんな淫乱の変態女に、俺に何しろって?」
ポケットに両手を突っ込んで、達彦は向かいの棚によっかかる。
「…お願い」
「何」
「一度でいいから…」
「なんで?」
「ずっと、見てたの…あなたの冷たい目。」
「目つき悪いとはよく言われるけどさ、」
呆れ顔で彼女の顎を持ち上げる。
「そんなんでしたくなっちゃうんだ。」
達彦が軽蔑したような視線を送ると、彼女は顔を真っ赤に染め…
「…だめ…?」
潤んだ瞳で見つめる彼女を見てニヤリと笑い、その口を塞いだ。
「っんぅ…っ!」
初めから激しく口内を犯し、息つく間もなく舌を絡ませる。