第4章-7
私は時々あの女とのことを思い出す。
女を抱きながら
「どうだい、又私に逢いたいかな?」
私は笑いながら女の顔を見た。
「そうね、こんなことされちゃうと欲しくなるかも、でも・・」
「うん、それで?」
「私の素性は明かせませんが、お電話を掛けても良いですか?非通知ですが」
「ああ、いいよ、私が空いているときなら」
「嬉しい、掛けちゃうかも」
「あはは、いいよ、私に虐められたくなったら、呼んだら良いさ、それで良いかな?」
「はい、有り難うございます」
私は着替えるとき、
携帯電話の番号を書いたメモを女に渡した。
次の週末に女から電話があった。
それ以来、女は私の愛奴になった、
今でも続いている。
今では始め逢った頃よりも、
色香がでてきて、良い女に磨きが掛かっている。
話が途中で長くなってしまったが、
そろそろ有希子の話をしなければならない。