第4章-11
有希子は、辺りを見回しながら腰を浮かせ、人に気づかれないようにして、
ショーツの中にそれを入れた。
(あぁぁ・・)
恥ずかしいのか、感じているのか、吐息が漏れる、どこか悩ましい。
「クリトリスに、しっかりと当てるようにしろ」
「はい」
有希子は顔を紅潮させながら、どうやら私の命令に従ったようである。
私は、私の奴隷と決まった女には容赦はしない。
ただ、ぎりぎりの瀬戸際まで女を責め続け、
解放したときの女の開放感・・
逝き続け、終わったときに女にする優しさ・・
これで女は私に負ける、降参するのだ。
そして乞うのだ。
「あたしをご主人様の愛奴にしてください、身も心も捧げます・・」
そういう女の可愛さ、いじらしさが好きなのだ。
思い切り優しくし、抱き、キスをし、
頭を撫でたとき女達は心から私に従う。
それは年齢には関係ない。
私よりも一回りも年上の女でも同じだ。
女は誰でも可愛い、私の愛奴となった女達は・・
おそらく、有希子もそんな女達の仲間入りをするだろう。
「ご主人様、クリトリスに当てました」
「よし良い子だ、さてコーヒーでも飲もうか冷めるから」
「あぁ、はい、興奮して喉がカラからですう」
「そうか」
「はい」
有希子は恥ずかしいのか、
カップを取りながら少し目を伏せる。
私はニヤリとしながら、バイブレータの本体のスイッチを入れた。
少し音がするのが私には分かる。
(きゃっ!)
有希子は叫び、
思わず手にしていたコーヒーカップをテーブルの上に落としたのだ。