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Twin's Story 5 "Liquor Chocolate Time"
【兄妹相姦 官能小説】

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二人の夏-2


 「いつかはマユミさんがあなたの子を宿すと思ってた。」
 「ミカ・・・・、本当にごめん。」
 「話を聞けば、あれだけしょっちゅう抱き合ってたんでしょ?あなたたち。しかも避妊なしで。」
 「一応計算はしてた。マユの身体は比較的規則的だったから。」
 「マユミさんの最後の計算、見事に当たったってわけだ。」
 「そ、そういうことだな。」
 「でもさ、あたし、赦せる。」
 「え?」
 「あなたたちの間には、もはや誰にも入り込めないつながりがある。それはたとえあなたがあたしと結婚したところで揺るがないだろう。そしてそれはきっとマユミさんの夫ケネスも同じように感じているはず。」
 「・・・・・・。」
 「だけど、それを知っててあたしはあなたと結婚するわけだし、ケネスもマユミさんを選んだわけでしょ?だったら赦すしかないじゃない。赦せなかったら結婚なんてしないよ。というか・・・」
 「え?」
 「あなたたちの関係ってさ、第三者が赦すとか赦さないとかの関係じゃないよね、実際。兄妹と恋人が別の次元で強烈に融合した、って言うか・・・・。」
 「ミカ・・・・・。」
 「兄妹の絆を誰にも壊せないのと同じ、ってとこかな。」ミカは続けた。「あたしさ、自分がマユミさんに似てることだけでケンジがあたしを選んでくれたんじゃない、って思ってる。」
 「それはそうさ。マユへの想いとミカへの想いは、何て言うか、質が違う。」
 「だよね。わかる。」
 「俺、思うんだ。」
 「ん?」
 「マユとの日々の中で、俺たちがお互いに感じていたのは『恋』だったんだ、って。」
 「恋、か・・・・。」
 「そう。お互いが相手を欲しくてたまらない、っていう感情、みたいな。」
 「わかる。若い時はそうだね。」
 「ミカへの感情は、ちょ、ちょっと照れくさいけど、あ、『愛』だと思う。」
 「聞いてて照れるぞ。でもわかる。それはケンジから感じる。あたしあなたに守られる、優しくされるだけじゃ、きっと付き合ったりしなかった。」
 「え?」
 「ケンジは気づいていないかもしれないけど、なんかお前と一緒に暮らしていこう、っていう強さをあなたから感じるんだ。」
 「そうなのかな・・・・。」
 「いやなこともあるかもしれないけど、それでもいいから、一緒にっていう、きれい事だけでないものも全部含めて一緒にっていう、そういう心の広さや決意みたいなものを感じる。」
 「ミカ・・・・。」
 「でなければあなたと結ばれようとは思わなかった。」

 兄の言うとおり、私と兄を結びつけていたのは『恋』という感情だったと思います。お互い相手が欲しくてたまらない、だからその欲求のままに行動した。それがたまたま二人とも同じ量、同じ向きでぶつかり合っていたから、あるときは燃え上がり、あるときはひどく傷ついたりしたのだと思うのです。私たちはお互いに対して「好き」という言葉は数え切れないぐらい発していましたが、「愛してる」という言葉は、あの最後の夜に面と向かって初めて私たちの口から自然に出てきたのです。思えばあの時に初めて、私たちはお互いを愛するという感情を持てたのだと思います。でもそれは当然許されないことでした。


 あの頃の二人は、セックスの時ほとんど避妊をしていませんでした。最初に私と兄が一つになった時は、お互い夢中だったので避妊のことまで考えが及びませんでしたが、幸い排卵後の安全期だったので、それから数日間、毎日セックスしたとしても妊娠する心配はありませんでした。実際ほとんど毎日私たちは求め合いました。でも、さすがにいつでも彼の精子を受け入れるわけにはいきません。私は毎日基礎体温を計り、兄に排卵の時期についてはこと細かく知らせていました。慎重に彼もそれを守ってくれていました。一度だけゴムを使ってセックスしたことがありましたが、何しろ最初に経験したのがありのままでのセックスでしたから、私自身に違和感や嫌悪感があって、それ以降は兄にはゴムを使わせませんでした。兄は時々申し訳なさそうに言っていました。俺はお前の中にいつも出しているけど、本当にお前はそれでいいのか?と訊いてくるのです。私は彼の身体の中で作られた精液を自分の身体の中に受け入れる、ということが性感を増す要因にもなっていましたし、何より兄との絆がそれでより深まる感じが強くしていたので、かえってゴムなんか使ってセックスされると、なんだか自分が一人エッチの道具にされているようで、相手の愛情を感じることができなかったのです。でも、それは本当に危険を孕んでいました。
 高校二年生の冬でした。私の月経が少し遅れてしまったことがあります。その時の兄の落ち込みようは、それは相当なものでした。毎晩毎晩ひたすら私に謝り続けるのです。そして月経が始まるまで、彼は私を抱こうとしませんでした。もうセックスはしない、とまで言ったぐらいです。それだけに、ようやく月経が始まった夜は、兄は狂ったように、自分の口のまわりやペニスを血まみれにしながらも私を愛してくれたことを思い出します。優しく、思いやりのある兄、でも子供のように些細なことにおろおろしたりひどくはしゃいだりと、一喜一憂する兄を、私は本当に愛しく思っていました。
 私の兄ケンジに対する気持ちは今でもあの頃とほとんど変わらない、と言ってもいいかもしれません。彼に抱かれれば心から癒され、満ち足りた気持ちになる。実は、今も私と兄は一年に一度、会って身体を求め合います。それは兄弟や友達が時々会って食事をしたりお茶を飲んだりするのと同じ感覚です。そしてそれはケネスやミカさんが勧めてくれたことでもあるのです。彼らは私と兄の関係が安定したものであるように気を遣ってくれているのです。私たちにとって夫、妻同様なくてはならない相手だとわかっているのです。


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