最後の夜-16
「あ、あああ・・・ケン兄、い、いい。いい気持ち。」
「ううう・・・。マ、マユ、痛かったら、いつでも言いなよ。」
「だ、大丈夫。痛くない。大丈夫。」
はあはあと荒い呼吸を繰り返しながらマユミは固く目を閉じ絞り出すような声で言った。
そして極太のケンジのペニスがマユミの中にしっかりと埋め込まれた。
あの時と同じ・・・・・。
「ああ、ケン兄。あなたが、あなたが好き。大好き。」
「お、俺も。マユ。お前がこの世で一番、あああああ・・・・。」ケンジはすでに絶頂間近だった。
「あたしの中で、イって、ケン兄。」
「マユ!」
ケンジは腰を動かし始めた。始めから激しい動きだった。マユミはそれを受け止めようと同じリズムで腰を動かした。二人の興奮はぐんぐんと高まっていく。
二人の時間が高二の夏に戻っていく・・・・。
「ケン兄、ケン兄!」マユミが叫ぶ。
「マユ!あああああ・・・も、もうすぐ!」ケンジも叫ぶ。
「ああああ、ケン兄、イって、イって。あたしの中に、全部出して。あなたの、ああああああ・・・。」
「で、出る・・出るっ!」ケンジの身体がひときわ大きく脈動し始めた。
びゅるっ!びゅくっ!びゅくっ、びゅくびゅく、びゅくっ!
「あああああ・・・・あたしもイっちゃうっ!ケン兄ーっ!」マユミの身体も大きく痙攣し始めた。
「イくっ!イ、イくっ!マユ、マユっ!」びゅるるっ!びゅくっ!びゅくっ!びゅくびゅくびゅく・・・・ケンジの身体の中から熱い精液がマユミの中に注がれ続けた。
二人は身体を重ね合わせ、一つになったまま・・・・。
ケンジはマユミの胸に顔を埋めて泣いた。
マユミも顔を両手で覆って泣いた。