最後の夜-14
シャワーの後、パジャマ姿のマユミは、二階への階段を上がっていった。そしてケネスの部屋のドアをノックした。「ケニー、開けていい?」
マユミがドアを開ける前に、それはケネスの手によって開けられた。「どないしたん?マーユ。」
マユミはいきなり無言でケネスに抱きついた。「マ、マーユ!」そして何も言わずに唇を重ねた。「んっ、んん・・・。」ケネスは赤くなってうろたえた。マユミはそのままケネスの左の手首をつかむと、ブラをしていないパジャマ越しの自分の胸に強くあてがい、こすりつけ始めた。「んんっ、ぷはっ!」ようやく口を離したケネスは言った。「マ、マーユ、ど、どないしたん?」
「ケニー、抱いて、もう我慢できない!」マユミが叫んだ。
「ちょ、ちょっと待ちいや、」ケネスは部屋のドアを閉めた。マユミはケネスに抱きついたまま離れない。「あ、あのな、マーユ、あっ!」マユミはケネスの股間に手を伸ばし、パジャマのズボンに差し入れて、ビキニの下着越しに彼のペニスをさすり始めた。「あ、あああ、マ、マーユ・・・・。」
二人はケネスのベッドに倒れ込んだ。マユミはケネスをねじ伏せて、パジャマをはぎ取っていった。そして自分もビキニ一枚の姿になると、ケネスの身体を仰向けて身体を重ね、キスをした。舌を使った激しく濃厚なキスだった。そしてマユミはケネスの乳首を唇で刺激しながら手でケネスのペニスをさすった。「あ、あああ、マーユ、激しい、激しすぎや・・。」
マユミは黙ったままケネスの下着をはぎ取り、すぐに自分も全裸になった。そして彼女はケネスの両腕をベッドにしっかりと押さえつけたまま、彼のペニスを咥え込むと荒々しく口を上下させ、ケネスの興奮を高めていった。「あ、マ、マーユ、マーユっ!ど、どないしたんや、マーユ!」
まるで下になったケネスを征服するかのように、マユミはケネスに自分の身体に触らせることなく、彼を興奮の海に突き落とそうとしているのだった。
マユミはケネスに馬乗りになり、ペニスを両手でつかんで自分の谷間に導いたかと思うと、一気に腰を落として自分のカラダを貫かせた。「あうっ!」ケネスが呻いて身体を仰け反らせた。「あ、ああああん!」マユミがようやく声を出した。「ケニー、イって!あたしの中で、イって!お願い!」マユミは激しく腰を上下に揺すった。ケネスの性的興奮は一直線に高まった。「マーユ!マーユっ!も、もうイ、イく!イくっ!」彼が叫んだ。
「ケニーっ!」マユミも大きな声を上げた。
「ぐううっ!」びゅるるっ!どくっ!どくどくっ!びゅるっ!びゅくっ!どくっ!どくっ、・・・・どくっ・・・・・・どくどく・・・・・どくん・・・・。
明くる日、ケンジが翌日東京に戻ることにしていた、その夕方、マユミは家に帰ってきた。食卓を囲んで、海棠家の家族は夕餉の時間を過ごしていた。
「ここんとこ、シンプソンさんのところに世話になりっぱなしだな。マユミ。」父親が言った。
「あたしね、たぶん短大卒業したら、ケニーんちに就職する。」
「聞いた。いい話だ。」
「母さんたちも賛成よ。あんたが今勉強していることがすぐに活かせる訳だしね。」
「ありがとう、ママ、パパ。」
「ところで、ケニーくんとはおまえ、どういう関係なんだ?」
マユミはちらりとケンジを見て言った。「付き合ってるよ。」
「そうか、まあ自然の成り行きってところだろうな。」
「あれ、パパ反対しないの?」
「反対する理由がないじゃないか。」
「もしかしたら、結婚するかも。」
「えっ?!」父親の箸が止まった。
「ま、まだ早いわよ。」母親も慌てて言った。
「いいんじゃない?」ケンジだった。「いずれそうなるだろうしさ。今すぐってわけじゃないんだろ?マユ。」
「うん。うまくいって短大出てからの話ね。」
「大丈夫だよ、ケニーなら。」ケンジが両親に向かって言った。「あいつならマユをきっと大切にしてくれるよ。心配ない。」そう言ってケンジはマユミの方に向き直って微笑んだ。「心配ないよ。」