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無色。
【その他 官能小説】

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無色。-1

「崇史、あたしを色で表すと…何色かな?」
一華はベッドに寝転がりながら、崇史にたずねた。
「あ?何で?」
崇史は扇風機の風を独り占めしている。
「ん〜?何となく。崇史って赤って感じだな〜って思って。」
崇史は汗で重くなったシャツを脱ぎ捨てる。全身で風を受けた。
「…涼しい…」
静かに目を閉じる崇史の横顔を、一華は見つめていた。
崇史はソレに気付き、照れる。
「お嬢さんッ恥ずかしいんだケド…」
「何で?裸ならいつも見てるじゃない。」
一華はサラっと流した。
「…風呂入ってくる…」
崇史は顔を真っ赤にしながら、部屋を出ていった。
「…エッチの時は平気で恥ずかしい事を言うのに…」
一華はベッドに潜り込んだ。崇史の匂いが一華を包む。

―数分後
「…寝てる…」
崇史が風呂から出てくると、一華はベッドで寝息をたてていた。
「…一華」
崇史は一華の髪を撫でながら、頬に唇を近付ける。
「…うゎッ?!」
崇史は一華に腕を引っ張られベッドに倒れこんだ。
「フフッ。崇史、人の寝込みを襲うなんて…エッチだぁッ」
「お前ッ起きてたのかょ!!」
一華は満足そうに微笑んだ。
「…わかった…一華の色ッ」
「ん〜?」
崇史はベッドから起きようとするが、一華は腕を離さない。
「…無色。」
「…はぁ〜ッ?!」
一華は眉間にシワを寄せ崇史の腕を離した。
「うゎッ!!お前、いきなり離すなょ!!」
崇史はよろけて、倒れそうになった。
「…色じゃナイじゃん…」
一華は悲しそうな顔をした。
「俺はピッタリだと思うけどなぁッ」
ヘソをまげている一華の頭を撫でる。
「…確かめてみる?」
崇史は一華のおでこにキスをした。
「うん…」


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