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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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Re:〜後編〜-5

 指令室に集まった面々は壁に投影されているザックの見ている光景を見ていた。

『これってさあ……』

「……もぬけの殻って言うんじゃないかしら?」

 グロウとリンの言葉に他の面子は唸る。
 アジトらしき建物には見張りの人間が2、3人居るだけ。
 他に人影がどこにも見えない。

「……やばくね?」

 これは、とっくの昔に出撃したと考えた方がいいかもしれない、とアースは言った。

「ザック、高度を上げて視界の範囲を広げよう」

 別に口に出さなくてもザックには伝わるが、周りの人間にも分かるようにあえて口にしたデレクシスの言葉にザックは従い高度を上げた。

「……居ないですね」

 モーガンは通信機を使ってセブの警備隊と連絡を取る。

「アジトを張ってる警備兵には50ぐらいの人間が見えると言ってます」

「幻覚か……デレクシス、真空の衝撃波は打てるか?」

「う〜ん……やった事無いな……」

 デレクシスの返答を聞いたアースは、彼の正面に立ち後頭部に手を回した。

「アース殿……困るよ私にそっちの趣味は無いんだ」

「違ぇよアホ……つうか、それエンも言ってたぞ?」

 そっちの趣味は無いと言っておきながら、今はキャラの兄とデキている。

「じゃなくて、魔力を誘導してやるんだよ」

 アースはデレクシスと額を合わせてザックとの意識共有間に割り込んだ。
 ザックが一瞬ムッとしたが、アースだと気づくと渋々と割り込みを認める。

「いいか?魔力を誘導してやるから、それに合わせろ。真空の衝撃波でそこらへんの魔力供給が途絶えるはずだ」

「了解」

 目を閉じたデレクシスはアースの誘導に従い、魔力を操った。

 アースの魔力の扱い方は物凄く丁寧で、荒々しい性格からは想像もつかない。

「あんたはまだ魔力の使い方に無駄がある……こうして、こう……流れに逆らわずに……いけるか?」

 アースの誘導に従い、魔力を操作するデレクシス。


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