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ゼビア・ズ・サイドストーリー
【ファンタジー 官能小説】

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Re:〜後編〜-20

「ぶふっ!」

 デレクシスの顔にべしっと張り付いたポゥは、キャラに向かって威嚇するように鳴く。

『ピピッ!!』

「……何?ヤキモチ?」

 キャラはニヤリと笑って更に強くデレクシスを抱いて胸を押し付けた。

『ピイーー!!』

 いくら召喚師でもデレクシスに手を出すのは許さない、とポゥは大声で喚いてデレクシスをキャラから離そうとする。

「あははは…冗談、冗談だよポゥ」

 キャラは笑いながらデレクシスから離れてアースの前に移動した。

『ピフッ』

 ポゥは涙目になりながらぷうっと膨れてデレクシスの頭に張り付いた。
 まるでデレクシスは自分のものだと言わんばかりの態度に、デレクシスは困ったような顔になり、アースとキャラはゲラゲラと爆笑したのだった。

 それから更に数時間後

 この3人は体にかなりのダメージを受けている、と言う事で城の客室で静養する事になった。
 デレクシスは勿論、アースは魔力最大放出をし続けたうえに、他人の魔力を無理矢理ねじ込まれているのでいつ崩壊するか分からない状態。
 キャラも思いっきり腹を刺されている。
 ポゥに傷口は塞いでもらったが、塞いだだけで治したワケではない。
 そんな状態の人間がほいほい歩いている方がおかしいのだ。

「ひ〜ま〜」

 キャラは豪奢なベットの上でジタバタもがく。
 外は壊された広場の修復で大忙しだ。
 なのに何もさせてもらえず、医療系魔法士という見張りまで付けられてしまい本当に何も出来ない。

「姫様。今は気が張っていて元気に思えますが今夜辺り熱が出ますよ?少しは大人しくしていて下さい」

 医療系魔法士の女性はキャラに布団をかけてポンポンと軽く叩いた。

「ねえ、アースは?」

 まさか1人で抜け駆けして働いているんじゃないだろうな、とキャラは女性に問いかけた。

「アース隊長は倒れました」

「嘘?!」

 淡々と話す女性の言葉にキャラは驚いて体を起こす。

「魔力をねじ込まれますと必ず体に支障をきたします。今回は脚が動かなくなりました」

 前回は目が見えなくなり、更にその前は髪が白くなった、と話ながら女性はキャラの両肩を掴んでギギギと布団に戻した。


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