ご褒美-6
「…あ…出る…アイ、イっちゃいそうだよ…うぁ…」
ユウが我慢し切れず、絶頂を迎えてしまいそうになった瞬間、唐突にアイが叫んだ。
「終了ぉ〜〜〜!!」
アイは、身を起こして、ユウから離れた。
「10分経っちゃいました! 残念ながらぁ、アタシの負けで〜〜〜っす!」
足下にトンビ座りをして、ユウの様子を伺っていたアイが、開始の時と同じ様に、勝手
に試合終了と敗北を宣言した。
「ユウちゃん、よく我慢したわね?」
何が起きたのか、快楽に身を委ね切っていたユウは、まだよく理解できないでいる。
「じゃぁ、頑張ったユウちゃんに、ご褒美ね? 何でも言うことを聞いてあげる!」
次に来る大きな快感の波を待っているのに、少しも届く気配がないのに焦って、ユウは
思わず身悶えし、やっと、自分のPからアイの唇が離れていることに気付いた。
「ホラッ、何でもどうぞ!」
(…何だよ…どうしたんだよ…もっと気持ちよくなりたいよ…早くしてくれ…もう堪えら
れない…アイ…早く…)
ユウの渇望は、すぐに限界点を迎えた。