「鏡」-1
「鏡」(肇)
肇はここ数日となりの部屋から聞こえる激しい声に悩まされていた。宮城県から国内有数の私立校に通うために上京し、成績も問題無く順帆満風な人生を歩む肇だが、やはり若い性欲はすさまじく、毎日オナニーは欠かせない。そこにきてこれである。
「純二!純二!イカせて!」
「結、気持ちいの?」
「すごいわ、あぁ、あたし、またイっちゃう!!はぁぁっっ!ああぁぁぁー!」
肇は壁に耳をおしあて、左手でオナニーをした。隣人の結のことは彼も良く知っていた。清楚で小柄な女性、というイメージだったが、こんなすごいなんて・・・
隣人たちのうめきごえがますます強くなっていく。ふとベランダの方を見た肇は隣の部屋から光が漏れているのを見た。まさかカーテンを開けてセックスしているのだろうか。とはいってもここは6階だし、見られないと思っているのかもしれない。
覗くなんてよした方がいい、という心にとうとう性欲がかってしまった。仕切りから身を乗り出して隣のベランダを覗いた肇の眼に凄まじい光景が飛び込んできた。結はちょうど緑のTバックを脱ぎすてるところであった。するとさっきのは口か手でしてたんだな。
結は全裸になると男にまたがり、真っ赤な男根を自ら導いた。普段どちらかといえば冷たい表情の結がいまは快感に顔をゆがめ、激しく腰を振る。ベランダで、しかもきつい体勢なのにもかかわらず肇は自分のものをしごくのをやめられなかった。
「あぁ、もっと、ちんちん頂戴!!」
「・・・あぁ、もっと、もっと、あたし、あああああ」
結の激しい喘ぎ声はガラスを通してもよくきこえてくる。男が結の腰を持って突き上げる度に、結は鋭い声を上げながら高まっていく。
部屋の中の二人は野獣のように相手を征服し合った。
「あぁぁ!純二、あたしイク!いく!あああああー!!」
結が体を激しくそらして絶頂すると同時にまた肇も白い液を大量に発射していた。