・・・12月-5
「ねぇ・・・」
「ん?」
「感謝してるんでしょ?」
「・・?あぁ」
「あたしに感謝してるんでしょ?」
「あぁ」
「最後にもう1回だけ、あたしに触ってよ」
「え?」
「もうこれで会う気もないんでしょ?
最後にもう1回だけあたしをイかせてよ」
「ここ・・で?」
「ここでだよ。前にも達也ここで触ったじゃん」
「そう・・だけど」
「なに?もう触れないって言うの?」
「そーじゃねぇけど」
「なに?」
「自分を大事にしろよ」
「大事にしてるからだよ!
達也だけが幸せになるなんてずるいじゃん!」
「・・・」
「あたしだって今日別れ話をしに来たけど
達也だけ別れ話を言ってさっぱるするのずるい!」
「・・・」
「最後に覚えておきたいの!
達也の指を!お願い。触って」