第5章-2
あれから毎週と言っていいほど、少女達は熱に浮かされたようにやってきた。
18歳の姉の美咲と、16歳の妹の沙也香の二人。
彼女達は、時間があるときにはこのマンションを訪れていた。
それは、彼女達がセックスの快楽を覚えてしまったからである。
何かに惹き付けられるように、
自然と足が、あのマンションに向かって歩いているのだ。
姉妹は打ち合わせをするわけでなく、
二人は顔を見合わせれば気持ちは同じだった。
(あそこへ行って、楽しく気持ちいいことがしたい)
人は始めに思っていたことも、その信念も危うくすることがある。
性に無垢だった乙女が、その甘い罠にはまってしまった今、
その誘惑から逃れることは難しい。
それほどに、セックスの威力は絶大だった。
始めの頃の崇高な気持ちの(人の為になる行い、優しい行為・・)
甘く官能的な数々の行為の為に、その気持ちは少しずつ変化していたのだ、
それを、自分たちの都合の良いように解釈していた。
しかし、そうせざるを得ないのも事実だった。
それらは、人を疑うことを知らなかった少女達の、
良心の呵責に対する言い訳かも知れない。
(どんなことでも、おじさん達が喜んでくれれば良い・・)
老人達は乱暴するわけでなく、優しく彼女達に接した。
男達は複数で美咲を、そして沙也香に性の行為をしていても、
態度や言葉だけは、優しかった。
決して、強引ではなかったし、
彼女達が嫌がることはしなかった。
それは彼等が巧みに考えたからである。
老獪な紳士の高崎が考え出したそのプランに他の男達は従った。
彼等の飽くなき快楽の為に結束した。
基本的には・・
単独で、勝手な行動はしない。
一人だけで抜け駆けはしない。
彼女達がいやがる、強引なことはしない。
後は、気が付いたことを皆で取り決めればいい。
そんな確約だった。
彼等はそれを忠実に守り、実行してきた。
彼女と繋がり、結合しながらも強引に無理に突き回すことはしない。
しかし、キスをされ、優しく乳房を舐められ
少女とはいえ、体中を複数の男達に優しく丁寧に愛撫されて狂わないわけがない。
それだけ、老人達は徹底していた。
彼女達に嫌悪を与えず、快楽だけを与えようとしていた。
じっくり楽しみ、若い肉体を味わうこと・・
これほどの喜びがあるだろうか。
生き甲斐があるだろうか・・・
この卑猥なる喜び、セックスの快楽、
それを決められた男達で共有し、味わうこと
それには、絶対に無理をせず、一人だけの抜け駆けは許されなかった。
美咲と、沙也香の姉妹は彼等にとっては大切なマドンナであり、
そして、掛け替えのない彼等のセックス人形でもあるのだ。
彼女達に与えるお礼、報酬も彼等は均等に負担した。
勿論、余生を送るだけにの金は十分にある。