投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

真夜中の淫謀の最初へ 真夜中の淫謀 102 真夜中の淫謀 104 真夜中の淫謀の最後へ

最終話 〜与えられた罰〜-1

「あ、晴れてきたねぇ。ほら、月も綺麗に見える。この調子なら明日も予定通りレースできそうかな」

「ほんとだ。雨も上がったし、あとは朝までに路面がどれだけ乾いてくれるかなぁ。でも泥まみれになるのは間違いないよね。また帰り道に寄るファミレスでめちゃくちゃ嫌な顔されるなあ。もう慣れたけど」

「あはは、ちょっとアンタたち、そんな草むらでうろうろしてたらヘビに噛まれるよ!さっきホテルのオーナーが張り紙してたんだ、毒蛇注意だって」

「ほんとに!? でも毒蛇ったってたいしたことないんじゃない、ちょっと噛まれたら腫れるくらいのモンでしょ。こっちは骨折したってレースに出たいっていうような馬鹿がいっぱいいるんだから」

「ウケる! ほんとそうだよね、池上さんっているじゃん、あのひとなんて昼間の練習で左手の親指骨折してんのにさ、明日のレース絶対出るとかいって奥さんにめちゃめちゃ怒られてんの。馬鹿だよねーっ!」

温泉施設の駐車場では、夕食の時と変わらず仲間たちが楽しそうに笑い声をあげながら男女別の建物に別れて入っていく。女性は駐車場のすぐ奥にある建物へ、男性は小さな橋を渡って一段下にある別棟へ。途中に道を照らすための照明はほとんど無く、夜の暗闇を照らすのは車のヘッドライトの他は月明かりばかりである。

 あんなにひどく降り続いていた雨はもうすっかり上がり、空には雲の切れ間から神々しいまでに白く輝く満月が顔をのぞかせていた。あたりを埋め尽くす木々や草花が発する濃厚な緑の匂いが立ち込め、車のエンジン音と人の話し声に交じって、あちこちから虫の声が響いてくる。こんな状況でなければ、もっと純粋にこの風景を楽しめたのに……みずきはひとりため息をついた。

 みずきとマミは、この暗がりの駐車場でエリナたちがやってくるのを待っていた。夕食のときに斎藤がエリナを温泉に連れて行くようなことを話していたから、ここに来るのはほぼ間違いない。ふたりが来たら、斎藤が男性用の別棟に向かうのを待ってから、みずきとマミがエリナをここから少し離れた場所に止めてある大塚の車に誘い出す。車の中には大塚が声をかけて集めたという男たち3人が手ぐすねをひいてエリナが来るのを待っている。いずれも大塚の「女を抱かせてやる」なんていう言葉に誘われてやってきた、仲間内でも頭の悪そうなろくでもない男たちばかりだ。

 一番ろくでもないことをしているのは自分だ。みずきは本当はわかっていた。わかっていながら、最低な自分から目を背け続けていた。

 あのエリナの澄ました顔が、男たちにめちゃくちゃにされて泣き叫ぶところを見なくては気が済まない。一樹くんを取り戻したい。絶対に失敗できない。とにかく、大塚の車までエリナを連れていかなければ。


真夜中の淫謀の最初へ 真夜中の淫謀 102 真夜中の淫謀 104 真夜中の淫謀の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前