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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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最終話 〜与えられた罰〜-9

 前日に見たときにいた、他の女たちの姿はそこには無かった。ただ、みずきとマミのふたりが一糸まとわぬ姿で両腕に鉄の枷をつけられ、金属の鎖で天井から吊り下げられている。そのまわりを数名の男たちが興味深そうに取り囲んでいる。

 ひとりの男が下半身を露わにし、マミの腰を押さえつけて後ろから貫いていた。マミは緩んだ表情で舌を出し、涎を垂らしながら腰を振り続けている。広げられた両足の間からは極太のバイブが唸りをあげているのが見えたから、男が突き上げているのはマミの肛門なのだろう。その太ももにはすでに乾きつつある尋常では無い量の精液がべっとりと白くこびりついていた。

 山本がエリナに気付いて近寄ってくる。エリナは岡田と同じように前夜の礼を伝え、このふたりの状況を尋ねた。

「ああ、マミのほうには他の女たちと同じように薬を使ってある。もう全身おまんこになる最高の薬をな。だから誰に何をされても快感にしか感じない。もう粗悪な薬を大量に使われたせいで長くは生きられないだろうから、せいぜい気持ち良く逝かせてやろうと思ってな……ただ、こいつは違う」

 マミと同じように両腕を上にして吊り下げられたみずきの背中をバチンと叩いた。みずきが予想以上の悲鳴をあげる。

「こいつに与えたのは、あらゆる感覚が何倍にも感じられる薬だ。もちろん快感も数倍気持ち良く感じられる代わりに、痛みも苦しみもすべての感覚が増幅される。ちょっとした痛みも、いまのこいつにとっては生きながら皮を剥がれるような感覚だろう」

「いやあ、山本さんはいつも本当に面白いものを見せてくれる。このくらい反応があるとこちらも楽しめますよ」

 みずきの背後に立つサングラスをかけた男がにやにやと笑う。その手には大きめのナイフが握られ、みずきの背中にはそれによってつけられたとみられるおびただし数の深紅の筋が刻まれていた。

「今度の岡田さんのイベントのときには、久しぶりに解体ショーが見られますね。この娘を切り刻みながら……ねえ、例えばこの乳房」

 男の手がぎゅうとみずきの乳房を握りしめる。みずきの呻き声が響く。

「これを切り取って皿に盛り、みんなで鑑賞するなんてどうですかね。きっとみんな悦びますよ……」

 男たちの輪の中に静かな笑いが広がった。また一筋、みずきの背中にナイフの傷が刻まれる。絶叫、また絶叫。

 エリナはみずきの様子を確認し、納得したようにうなずいた後で建物の外に出た。岡田がぽん、と背中を叩く。

「どうした? 気分が悪くなったかい? ちょっと刺激が強かったかな……」

「違うわ。すごく面白いと思ったの。あの男の人は、ナイフを持ちながら本当に興奮していた。きっと山本さんも同じよね」

「え? ああ」

「岡田さんの言う最高のセックスはできなかったけど、まだまだわたしの知らない悦びの世界があることがわかったわ……もっと見せて。わたしに、面白いものを」

「そんなに目を輝かせて言われると複雑な心境だなあ。ふふ、見せてあげるよ、僕らが知っているものは全部、ね」

 岡田の手が優しく首筋を撫で、そのまま胸元から下着の中に忍び込んで乳房を愛撫する。すでに固くなった乳首を指先で転がされる快感にうっとりとしながら、岡田の腕の中に体をあずけた。欲しいものだけを与え、余計なことを要求しない岡田をエリナはあらためて大切な存在であると認識した。スカートの中の下着を少しずらせて侵入してくる指先は、いつものように気持ちの良いところをしっかりと刺激してエリナに声をあげさせる。

エリナの欲しかったものは壊れてしまい、壊した相手は罰を受けた。これでエリナの中では斎藤の件は綺麗に解決していた。しばらくは岡田の与えてくれる遊びで楽しむことにしよう。次に欲しいと思うものはなんだろう。自身の欲望の行く末を想って、エリナは小さく笑った。

(おわり)


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