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真夜中の淫謀
【レイプ 官能小説】

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最終話 〜与えられた罰〜-8

 岡田と合流し、エリナはまず前夜に山本と共にうまく動いてくれたことに感謝した。岡田は窓を開けてアクセルを踏み込みながら、いつもの柔和な笑みを浮かべた。

「予定とは少し違ってしまったけどね。エリナの望みが叶えられなかったのは残念だなあ。まさか、あんなところで後先考えずに突き落とすなんて思わなかった」

「そうね。残念だわ……」

 この1カ月、ずっと楽しみにしてきた最高のセックスは結局得られなかった。馬鹿なひとりの女のせいで。そういえば、みずきはあのあとどうなったのだろう。

「あの子たちは飼育場に連れて行かれたの?」

「ああ、山本さんがもう張り切っちゃってねえ。君が『罰を与えたい』なんて言うから。見てみると良いよ、なかなか面白いことになっているから」

 岡田は峠道を走り抜けながら、この後のことも含めてすべて山本が丸く収めるから心配ない、と笑った。このあたりはまだまだ田舎で、人間関係と昔からの力関係がモノを言う。少々おかしな点があったとしても、地元の警察はそんなことまでつつかない。

「そういえば、蛇の噛んだ跡が……っていうお話、あれはこの薬のことよね?」

 エリナは岡田から渡された小さな目薬のように見える小瓶を振って見せた。ふたを開けると2本の鋭い針があり、その先端から瓶の中の液体が流れ出るようになっている。

「ああ、そうだ。もともと蛇の毒の成分を調合して作った薬品らしいからね。仮に解剖されてもそういう意味では不審な点は出ない。体の何箇所かにこれを刺して、あの駐車場のまわりに本物の蛇とその抜け殻を散らばしておいたよ。山本さん、僕に面倒なことばかりを押し付けるんだからなあ……」

 さほど嫌そうでも無く岡田が言う。その表情には前夜に殺人に加担した良心の呵責などはまったく感じられず、普段となにひとつ変わらないのが良いと思う。エリナは岡田の手をとって、唇をつけた。

「岡田さんって、やっぱり素敵ね」

 岡田はくすぐったそうに手を震わせる。その手の甲には、エリナの唇と同じ色がのせられている。今度はそれをゆっくりと舌で舐め取る。

「あはは、山本さんに会えば山本さんに抱かれたいと言うし、本当に君はもう……さあ、もうすぐ着くよ。帰りにたっぷり可愛がってあげるから、いまは少し我慢してくれ」

 太陽がまぶしく照りつける中、車は前日にも来た山本の「飼育場」に到着した。

「いやあーーーっ! もう、やめて……許して!」

 建物の中に入るなり、女の絶叫が聞こえた。みずきの声。エリナは薬品瓶の並んだ戸棚の奥にある場所をのぞいた。


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