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my little sister
【兄妹相姦 官能小説】

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玩具-1

 兄より一年遅れで社会人になった友美。銀行の制服を着ると新たな一歩を踏み出したような気がした。それよりも、また隼人と毎日一緒にいられる事のほうが嬉しかったかもしれない。
 親子3人で友美の就職祝をしに食事にでかけた時だ。すっかり大人になった子供に改めて気付いた。
 「何かやっと肩の荷がおりたような気分だなぁ。」
そう言いながら、立派に育った2人がとても嬉しそうだ。
 「お母さん、俺達も無事社会人になったんだから、そろそろ自分の幸せを探してもいいんじゃない?」
 「やだなぁ、私は2人とずっと一緒で幸せだよ?それに今更新しい旦那なんて探す気にもならないし、いらないよ。だいたい再婚なんてしたら、小さい頃からこの家の父親の役割を果たそうと頑張ってきてくれた隼人に申し訳ないでしょ?私は隼人のその気持ちを大切にしたいから。新たな主はいらないのよ。フフフ。」
 「俺はそうは思ってたけど、でもそんな大したことできた訳じゃないよ。」
 「ううん?隼人には感謝しきれないくらいの事をしてもらったわ?小さい頃からバイトしてお金貯めて、家計を援助してくれた。シングルマザーの家族が人並みに暮らせたのは隼人のおかげだよ。それに友美の面倒をずっと見てくれた。私が仕事中心で頑張れたのも隼人のおかげ。今の幸せは隼人なしではありえないんだって分かってるよ。今更照れ臭いけど、隼人、今まで本当にありがとうね?」
 「止めてよ、お母さん、照れ臭いよ…。」
こんなに照れる隼人は滅多にない。
 「私、お父さんがいない事を寂しく思った事、一度もない。それはお兄ちゃんが私の事寂しがらせないようにずっと面倒見てくれたからだよ。私も凄く感謝してるよ、お兄ちゃん!」
 「だから照れるって…」
そんな隼人を見て笑う2人。
 「私はずっと2人と一緒なら幸せだからね!」
 「ずっと…」
ずっとと言う言葉に反応し、ボソッと零した隼人の表情にドキッとした。
 (もしかして隼人…、気付いてるのかな…)
香織には隼人にも友美にも秘密にしている大事な事がある。真顔になり隼人の顔をじっと見る。
 「ずっと3人一緒って、それじゃ俺、一生独身でいなきゃなんないって事じゃんかよ〜!」
悪戯っぽく笑う隼人に気付いた訳じゃないと安心した香織。一方不安になったのは友美だった。
 (兄妹は結婚出来ない…。こんなに大好きなのに…。)
社会人になり、結婚というものがぐっと近くの存在になり、これからの2人はどうなってしまうのだろうと不安を感じた、一番初めの瞬間だった。


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