美しき大学生-4
ううーん。寝言が聞こえた。圭都の上半身はわずかに動いた。僕が侵入してきたことを五感以外の何かで感じ取ったのか。深い眠りから引きずり出されたように圭都は目を開けた。
「あれっ、叔父さん、どうしたんですか」
僕は答えられなかった。圭都は僕の顔を見て、恐ろしさを感じたのか、飛び起きようとした。反射的に圭都のタオルケットを跳ねのけて、からだの上に覆いかぶさった。
「いやっ」
からだを捻って抗った。声がふだんより低かった。圭都は手で僕のからだを引き剥がそうとした。
「圭ちゃん、好きなんだ」
上半身に覆いかぶさりながら、頬に唇を這わせた。染みひとつない綺麗な頬だ。
「やめて」
今にも泣き出しそうな声だ。
「悪いようにはしないから」
ハローキティのパジャマのズボンに指を掛けた。少し下げると薔薇模様のパンティーが見えた。
「堪忍して!」
圭都の左手が伸びてきて、僕の頬をぶった。痛い。圭都から身を引いて、思わず頬を押さえた。
圭都はベッドから飛び起きて外に逃げようとした。腰に食らいつく。そのまま前に両手を伸ばして、パジャマのズボンを一気にに下げた。
「だめっ」
ベージュの下着が露わになった。
「愛撫するだけだ」
パンティーの前の部分を弄った。えっ? 女性にはない膨らみを指は感じ取った。思わず手を引いた。
「圭ちゃん、君は…」
圭都はガクッと床に膝をついた。声を上げて泣き始めた。
「出ていってください」
泣きながら訴えてきた。僕の頭は混乱していた。光沢があるベージュの下着に包まれた豊かなヒップは到底、男性のモノとは思えなかったからだ。