・・・8月-5
「もう寝な。
明日まで夏休みでしょ?
明日ゆっくり気持ちの整理しなよ」
これ以上、話を聞いていたくなくて
あたしは達也から離れた。
あたし、嫉妬してる?
達也に別れてまでこんなに思われてる人に
嫉妬してるのかな?
そう思いながら
寝室に向かおうとしたあたしの手首を
達也が捕らえた。
「やらせて。そういっただろ?」
え・・・・
思いっきり手首を引っ張られたあたしは
達也の膝の上に転がり込んだ。
「やだ。やだ。なにすんのよ」
ほかの女を好きだと告白されたばかりなのに
喜んで抱かれるオンナなんか
いる訳ない!
「達也!本当にやだ!」