・・・6月-2
「遠距離になるから、別れようっていったのはお前だろ?
いまさら電話してくんなよ」
あ・・・
大阪での彼女だ・・・
「え・・・うん。もう無理だろ」
達也の声は切なくて
あたしが聞いたことのないような声だった。
あたしは寝ている振りから起き上がることができなくて
ただ、その電話の内容をずっと聞いていた。
深夜の1時。
そんな時間に電話をかけるなんて
元カノだってよっぽどのことだろうと思う。
あたしを抱いてるのは
別れた彼女の代わり?
寂しいから?