Re:〜前編〜-15
「今まで我が儘言っててごめんね?」
アースの喜び様は相当なもので、かなり我慢させてたんだろうな、とキャラは思った。
「お前の望む事は出来るだけ叶えてやりたい……が、やっぱり離れて暮らすのは……寂しいんだよ」
キャラが気がねしないように平気なふりをしていたが、週末しか会えないのはアース的に寂しく辛かった。
しかも仕事柄、国中を走り回るので休みが合わない事もざらだったのだ。
「もう我慢しねぇし、遠慮もしねぇから」
両手でキャラの顔を挟んだアースは額をくっつけて囁く。
「うん」
長く伸びたアースの前髪を掻き上げたキャラは、右目の傷を優しくなぞった。
アースはその手に自分の手を重ねると、手の平に口付ける。
「ね……シて?」
「お望みのままに、姫」
アースはゆっくりと唇を重ねて味わうように何度も喰む。
もうがっつかなくてもいい……キャラは居なくならない……ここに……ずっとこの腕の中に……。
「んっ……ふぅ……」
穏やかな口付けにも関わらず、キャラは足の間がじわりと濡れていくのが分かった。
「舌ぁ出せ」
「んっ」
アースの命令にキャラは素直に舌を差し出す。
アースも舌を出して先の方をチロチロと弄ったり、裏の方をなぞったりとまるで舌の構造を調べる様に舌を動かした。
「はっ……ぁむん」
パクっと食べられたかと思うと強く吸われたり、離されたかと思うと口腔内を舐めつくされたり……縦横無尽なアースの口付けに翻弄される。
だらしなく半開きの口の端から唾液が流れ、キャラは自分の舌でそれを舐め取った。
「うわ……ヤラし……」
艶かしく動く舌が別の生き物の様だ。
アースはその舌を追いかけて吸い付いた後、唇を下げていく。
「アー…ス」
キャラはうっとりと愛しい男の名を呼んだ。
アースの背中がゾクリと泡立ち、首筋から鎖骨と通って胸に愛撫が移動する。
「あっあぁ……気持ち…いいっ……」
乳首を捻られ、吸われ、噛まれ……その度に躰が仰け反る。
「も、挿れてっお願い」
躰が火照って我慢出来ない。
「なんてはしたない姫なんだ……」
アースは苦笑して肉棒を自分で少し扱いた。
ゆっくりシようと思ってたので、まだ準備が出来て無い。