銃声-6
少年はおもむろに立ち上がり、コートを外してダボッとしたチノパンをずり下げた。
そのままトランクスも下ろし、自分の勃起を取り出す。
「ああっ、待って、せめてコンドームをつけて、ください!」
「ごめんね。こういう予定じゃなかったからさ、持ってないんだ。でも、きっと大丈夫だよ」
「ああ、そ、そんな!」
少年は勃起を無慈悲に彼女の粘膜に突きつけた。
右手に拳銃を持っているので、なかなかやりにくそうにしている。
腰を押し付けては離し、場所を合わせている。
ようやく、ポイントを見つけたようだ。
「よし、ここかな。ハルカちゃん、あんまり動かないでね」
「い、いや、いやあああっ!」
少年が腰をハルカの尻に押し付けて、勃起をハルカの内側に侵入させた。
そしてそのまま、少年は停止してしまっている。
ハルカの呻き声が、喰いしばった歯の隙間から漏れ出ていた。
少年は、ハルカの感触を堪能していた。
「ああ〜、これが女の子の中か。すっごくキツいね。これじゃ、動けないよ……」
「うっ、ぐっ、ぐぐっ、痛うっ……」
「ハルカちゃん、痛むの?」
「うう、痛い、痛いわ……」
「処女っていうのは、本当だったんだね。でも、すぐ終わりそうだから、我慢してね」
「ぐうっ、ぐぐっ!」
少年は左手をハルカの細い腰に添えて、勃起を前後に動かし突いていた。
ハルカは、洗面台に手をついて尻を少年に向け、顔は苦痛に歪んでいる。
可憐な三つ編みの髪が、少年に突かれる度に揺れた。
「ああっ、もう出そう! 出るよ、ハルカちゃん!」
「あぐっ、外に、外に出してェ……!」
無情にも、少年はそのままハルカの中でしたたかに放出し、果てた。
ハルカの股間から、うっすらと血が滲んでいる。
少年が引き抜くと、ハルカは膝をガクッと折り、床に崩折れた。
無理やり犯されてしまったショックなのか、失望なのか、体がガタガタ震えている。
「ふぅ、ごめんね、ハルカちゃん。僕も初めてだから外とかわかんなくてさ。でも、ハルカちゃんの彼がいい人なら、それでもきっと幸せになれるよ。ね?」
「……」
少年は極めて身勝手な事を言いながら、チノパンを履きなおし、コートまで身につけた。
ハルカは、下半身を露出させたまま、まだ体を硬直させている。
ハルカの可憐で涼し気な瞳が、死んだように混濁している。
その瞳の色は、どこかサングラスの奥にわずかに見える少年の瞳に似ていた。