本-2
「田島、門限何時?」
「え?門限って・・・
親が起きるまで?ですかね・・・?」
「なにそれ。終電とかじゃないの?」
「先生・・・私、大学生なんですけど。
中学生じゃないんですけど〜!」
先生にとって私はいつまでも中学生の感覚が抜けないらしい。
「そっか。今日車で来てんだよ。
いつも終電で一人で帰らせるの気になってたんだ。
門限が終電ぐらいならいつものように
ご飯を食べて送っていこうとしたけど
もうちょっと大丈夫なら
ちょっとだけ遠出しないか?」
「いいですけど。どこへ?」
「いつも居酒屋じゃつまんねーだろ?
美味い店があるんだよ」