現在-1
私は、旧帝大と呼ばれる
いわゆる一流大学の2年生。
大学に入学して
それまでの受験勉強から開放され
サークルに入って
ものめずらしく遊んだ1年も終わり
そろそろバイトをしようかと思ったとき
真っ先に思い浮かんだのが
高校受験のときにかよった地元の塾だった。
大学受験の予備校の塾の講師は無理でも
高校受験の塾の講師は
実情はほとんどが大学生で
私もまったく新しいことを始めるよりは
通いなれた塾に講師として戻ることに
何の抵抗もなかったから。