The guard who loves me-31
島島島島島島島島島島島
――――立ち返って、
ラグナ達のいる寝室。
花火の光が見えなくなったせいもあり、
より一層の闇が支配するようになった部屋の中からは代わって様々な音や声、
そして微かな“歌声”が漏れ聴こえてきた。
―――ギシッ・・・ギシギシッ・・・
“・・・・・ォオ・・・・ォオオ―――ッ”
“♪♪〜〜♭♭〜〜♪♪〜〜♭〜♭・・・”
視界不良ベットの上で、
左腕に刻まれた黒い紋章が浮かび上がり、
またそれが浮かび上がる場所を変えながら絶えず声と音は漏れ続けている。
“アァァァァ・・・・”
ようやく闇になれてきたせいか、
ベットの上で常に身体の向きや姿勢を変えていく、先程まで青いサリーを着ていた女の輪郭が見えてきた。
既に青いサリーは剥ぎ取られてしまったこともあり、
今闇の中に見えるのは闇の中に映える細身の裸体。
一方で彼女と身体を重ねつつ歌を口ずさむ男の方は、背後の闇の中に溶け込んでしまっているせいか見ることができない。
ただ闇の中で女の身体だけが蠢いているようにしかみえなかった。