The guard who loves me-21
―――ボシュゥッ・・・
いくら消音器を装着しての射撃とはいえ、
突然の耳元での射撃音に ファングは身を委ねていた快楽の淵から意識を現実の世界に引き戻した。
気づけば自分の身体の中を波打たせていたラグナの
“男の象徴”もピタリとその動きを止めている。
もっともその形・硬さは変わることなく、
無意識に締め付けてくるファングの膣襞に包まれたままであったが。
射撃直後ということもあって辺りには濃い硝煙の臭いが漂っていた。
「・・・どうしたんだよ、ラグナ・・・・・」
先程までの余韻が残っているせいか、気だるい感覚の中で、自分と1つになっている男に問いかけるファング。
それに対してラグナは
自分の傍らに愛銃を置くと、見上げてくるファングに対して照れ笑いのような微笑みを浮かべた。
「いやなに、ちょっとお邪魔虫がいたんでね。追っ払っておいたのさ・・・」
「お邪魔虫、って・・・?」
「・・・我々の貴重な時間を覗き見するいけない虫のことだ」
そのままラグナは止めていた腰の動きをゆっくりと再開する。
―――グッチュ、グッチュ、ヌッチュ・・・・
「あっ、あっ、ンッ・・・・・・」
思わずファングの背筋が上下に仰け反る。
自らの身体の中で、膣襞がラグナの肉棒の動きにあわせて波打ち絡み付く。
これがファングに再び我を忘れさせた。