The guard who loves me-20
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―――ギッ・・・ギッ・・・・ギッ
耳許で机が軋む音が聞こえる。その音に合わせて2人の身体も上下に揺れる。
入り口から天幕の一角を照らし出している月の光が、
机の上で一体となっている2つの裸体をぼんやりと浮かび上がらせている。
上になっている人影の腰がゆっくりと後ろに後退したかと思うと、
そのまま振り子のように前に向かって突き出された。
そこには“海藻”を思わせる“黒い茂み”が待っていた。
―――ザワザワ・・・・
―――ジュ・・・ジュ・・・ニュブブブ'・・・・
「・・・あ、アアッ・・・・・」
茂みが擦れあう音に続いて、
突き出された腰がゆっくりゆっくりと前へ前へと押し込まれていく。
自らの中に入ってきた時の衝撃が強かったのか、
下にいる人影の両足が一瞬ピインッと真上に蹴りあげられ、
そのままゆっくりと上から覆いかぶさっている人影の腰を足で挟み込むかのように降りていく。
一方で既に蜜をたたえていたのか、
突き出された腰そしてそこから伸びている肉棒が茂みの中心を押し割った後は、まるで滑るように最奥までたどり着いた。
( !? )
行為の真っ只中にあって、ラグナの五感はテントの外に人の気配を察知する。
一般の人間と明らかに違うのは、気配を消そうとする気配・足の運び方で分かる。
(・・・・・・)
腰を前後させる動きはそのままに、
左手では以前ファングの柔らかく形の良い乳房に手を這わせつつも、
ラグナは机の端で唯一残っていた愛銃を手にすると、その銃口をゆっくりと開け放たれたテントの入口方向に向けた。