The guard who loves me-16
―――ドンッ・・・・
「っっ・・・・!!」
ラグナに両肩を掴まれたファングの身体は、
そのまま真後ろの机の上に押し倒されていた。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
無言のまま互いの顔を真っ直ぐに見つめる2人。
覆い被さっている形のラグナに対し自ら腹を括ったのか、
ファングは激しく抵抗するわけでもなく、
ただ黙ってされるがままになっていた。
―――やがてラグナの両手がファングの腹付近の白いシャツの結び目に伸び、
これも勢いよく左右に開いた
途端に彼女の形の良い小振りな乳房が勢いよく飛び出し、薄暗い天幕の中でぼんやりと浮かび上がった。
夜の外気に触れたせいか、はたまた内心の興奮のためか、
彼女の両乳房の先端は固くなって屹立した状態になっている。
この状況においても、ファングは一切の抵抗の素振りも見せない。
声を上げるわけでもない。
これから“起ころうとしていること”を予測し、望んでいるかのような風情(男の側からはそう取れる)――――
ただ荒く規則正しい息遣いと、
上下する彼女の胸がラグナの耳と目を通じて入ってくるだけだった。
「・・・・・・・」
ラグナの左手がそのまま机の端の角に伸びる。
そこには先程ラグナが地面に落としそこねたサバイバルナイフが鞘に治められた状態で、
鞘紐が机の角に引っ掛かり宙ぶらりんになっていた。
手早くナイフを抜き放つと、
次の瞬間にはファングのジーンズに切れ目が入れられていた。
そのままナイフを天幕の隅に投げ捨てると、
切れ目を入れたジーンズを両手で掴み左右に引き裂く。