いつものアソビ-7
「はぁっ、はぁ」
「うぅ」
目があった。
心臓をつかまれたような気がした。
目が離せない。
「響!」
はっと我に返った。
「早くまわせよ、後がつかえてんだから」
「あ、あぁ」
俺は、女から性器を引き抜いた。
その後もしばらく続いた。
終わった後、慎也が近づいてきた。
「大丈夫か?梢」
「慎也くんっ!」
「わりぃな、こいつらが無茶して」
慎也のやつ、どの口が言ってんだ?
それでも、梢は顔に触れる慎也の手をぎゅっと握り締めた。
こんなの、いつものパターンのはずだった。
いつもは何も思わなかった。
はじめて慎也に怒りを感じた。
「慎也のやつ、どんな騙し方してるんだか」
明が聞こえないようにつぶやいた。