ニチヨウビ-9
「ねぇ、ショウ君、さっき買ったこれ、何かわかる?」
「え、わから、ないです」
「これ、コンドームって言うのよ。ショウ君が、わたしの中に一杯精液出すと子供が出来てしまうかもしれないわ。それは、困るでしょう?」
「は、はい……でも、サオリさんなら」
「ダメなのよ。ショウ君がいつか好きな女の子が出来て、こういう事する時も必要になるわ。覚えておきなさい?」
「はい……」
「これを、ショウ君のにつけるのよ。今日は、わたしがつけてあげるわ……」
ゴムを袋から取り出し、先端をつまんでショウのものにあてがった。
ショウがうっ、と唸る。昨日剥けたばかりだからか、かなり敏感なのかもしれない。
しかし、精通した翌日にもうセックスなんて……。
いつか、これが異様な事だったとショウが気づく日が来るのだろうか。
そして、その相手が叔母のわたしなのだ……今、わたしはその倒錯ぶりをどこか楽しんでいた。
ゴムをするすると下げて、全体を包みこむ。
「ショウ君、どう? キツい?」
「なんか、ピチピチします……」
「そのうち、慣れてくるわ」
ショウの竿を指で擦り、袋を軽く揉んであげた。
ああっと女の子のような声をショウが出した。まだ、わたしの中に入れてないのに。
このショウの袋の中で、今精子が大量に作られているのだろうか。
叔母のわたしの中に精子を放出するなど、背徳の極みと言わざるをえない。
安全日だったが、コンドームを使った。
せめてものショウへの配慮のつもりだった。
いきなり生でしてしまって、ショウのセックス感覚が歪んでしまっては困る。
だが、これを入れてしまったら、もうわたしの方が配慮どころではなくなるかもしれない。
愛撫を受けていないが、わたしの入り口は潤ってしまっていた。
先ほどの言葉責めで、もうコンドームを買う頃にはそうなってしまった。
わたしも、久しぶりなのである。この勃起を、早く受け入れてしまいたい。
ショウの体にまたがった。
その体が、ビクリと震えた。ショウの瞳が、いよいよなのだと興奮に満ちている。
わたしも、同じだ。情欲に満ちた瞳で、ショウを見つめ返す。
「……ショウ君、始めるわよ?」
「は、はい……」