☆-2
俺はメガネをはずして椅子ごとくるりと
ドアのほうを向いた。
「あのね・・・あの・・」
「なんだよ?」
「あのね・・・言いづらいんだけど」
「うん」
「あのね・・・」
「ん?どうした?」
「うん・・・あたしね。今日学校で掃除をしてるときに
机の角にぶつけちゃったの」
「うん」
「・・・・」
「で?」
美里の言いたいことがいまいち分からない俺は
美里の話を促した。