車内遊戯-6
気がつくと、私の呼吸はもう隠しきれないくらい荒くなっていた。
もう、我慢が、できない。
そのとき、電車が止まってドアが開いた。
「降りよう」
男性は私を抱えるようにして電車を降り、駅を出て、人気のない細い路地へ入った。
そして、薄暗いその場所で、私のコートを剥ぎ取り、私を壁に押し付けた。
背中にごつごつとした壁があたる。
男性は楽しむように、乳房に舌を這わせ、乳首に歯をたてる。
ああっ、いやっ、と思わず声が漏れる。
男性は私の足を広げさせ、足の間に顔をうずめた。
ぬるぬるとした熱いものが、とても敏感になっているそこを覆い尽くす。
気を失いそうな快感の波が押し寄せる。
男性は私の片足を高く上げさせた。
そして、かたく大きくなった彼のものを、私の股間へ押し付けた。
「おねだり、してごらん」
なんていうんだい?これをどうしてほしいの?
「私の、ここに、入れてください」
恥ずかしさで頭がおかしくなりそうだ。ああ、でもはやく欲しい。
彼はぐいぐいと押しつけてくるだけで、入れてくれない。
「ねえ、入れるだけでいいの?」
ああ、はやく、はやく、入れて。
私のなかをぐちゃぐちゃにかきまわしてください・・・
彼はにっこりと笑って、私の中に入ってきた。
何の予兆もなしに、いきなり奥まで貫かれ、私は叫び声をあげた。
彼の動きは止まらない。腰を押さえつけ、何度も何度も私の中を突き上げる。
そして、絶頂に達した瞬間、
私は気を失った。
気づいた時、そこにもう男性の姿はなく、私は全裸のままだった。
あれは夢だったのだろうか。
よくわからない。でも身体の中に残る疼きは、あれが現実のことだと告げている。
私はコートを拾い上げ、家路を急ぐ。
そして歩きながら考える。
明日は、電車でどんな遊びをしようかと。