第2章〜第3章-29
奈美の足は大きく開かれ、膝を曲げられて持ち上げられた。
「いやっ」
「安心していい。怖くないよ。まず、パンツの上から吸ってあげる」
ショーツの上にくちびるが押し当てられた。梶谷は乙女の花の芽があるところを強く吸ってきた。
「あっ、だめ、いやっ、いやっっ」
奈美は上半身を捩って身悶えた。梶谷の舌はペロペロと花の芽を刺激してきた。
「だめっ、いやっっ、許して」
涙声で訴えかけた。
「奈美ちゃん、すごく感じるんだね。嬉しいよ」
口の愛撫を中断した梶谷は、悦びの声をあげた。
「奈美ちゃんの可愛いワレメちゃんにキスしてあげる」
奈美の足を下ろした梶谷の手は、乙女の白いニーハイソックスに掛けられた。ゆっくりとニーハイソックスは脱がされた。奈美は右手を胸の上に置き、左手を口にあてがって、じっとしていた。
梶谷は、奈美の左手側に移ってきた。奈美のへその上にキスしながら、左手で奈美の黒猫プリントのショーツを下げようとした。
「奈美ちゃん、少し腰を浮かせて」
「怖い…」
「だいじょうぶ。わるいようにはしない」
「ほんとうに?」
「奈美ちゃんの大事なところにキスするだけだ」
奈美はわずかに腰を浮かせた。ゆっくりと黒猫ショーツは下げられた。
梶谷は、奈美のショーツを緩やかな速度で最後まで脱がせた。
(とうとう…)
「奈美ちゃん、素敵だよ」
奈美の下腹からデルタ地帯まで、指が這った。いたわりのこもった撫で方だった。くすぐったさの混ざったしなやかな感覚であった。
奈美の左手側にいた梶谷は、正面に移った。
両足首をぎゅっと握られた。足を開かれ、膝を曲げられた。奈美の足は持ち上げられていった。
奈美の足のあいだに梶谷は入った。
足首を持っていた梶谷の両手は、奈美の腿の裏側を支えてきた。
「奈美ちゃんの花園、とても綺麗だよ」
(見られているわ。恥ずかしい)
処女宮に、柔らかで温かいものが触れてきた。指ではなかった。
(くちびるだわ)
反射的に目をしっかりと閉じた。
「ああ、ああ、ああん」
乙女の腰は自然にひくひくとなった。
(もう、子どもには帰れない)
少女の時間が遠ざかってゆくのを感じていた。
終わり