時の邂逅-17
「……ウィルが卵を産んで私が精子をかけるとか……」
「違うわよぅっ!嫌ならいいもんっ」
ウィルはいじけて水中に潜り、デレクシスは笑ってそれを追いかける。
デレクシスだって泳ぎは得意な方なのだ。
だからと言って水の精霊と完全共有しているウィルに追いつくハズもなく、あっさりと見失ってしまう。
探すのを諦めたデレクシスは岩陰の水辺にあがり、仰向けに寝転んだ。
「諦めるの早すぎぃ〜」
ウィルも完全共有を解いてデレクシスの横に座る。
「はぁ……はぁ……勝てるワケないよ……」
息をきらしたデレクシスは腕を伸ばしてウィルの濡れた髪を指に絡めた。
「不思議な色だよね」
水色がかった金髪は緩やかにウェーブを描いてウィルの背中を流れる。
「デレクのも……一部赤いのって不思議」
ウィルはデレクシスの髪を掻きあげた。
「ああ……これは染めてるんだよ。根元は茶色だろ?」
「あ、ホントだ……未来には色々あるんだね」
ウィルの顔が一瞬陰るが、直ぐに笑顔になる。
デレクシスはいつか……いつかは分からないが、未来に戻ってしまうだろう……2人には妙な確信があった。
だからこそ、今を大事にしたい。
デレクシスは軽くウィルの髪を引っ張った。
ウィルは促されるままにデレクシスに覆い被さり、唇を重ねる。
舌を絡め、強く吸い付き、呼吸も忘れて貪り喰う。
「んちゅっ……はぁう……デレク……」
濡れた下着越しに胸の頂点を摘まんで捻るとウィルは背中を反らした。
「んはぁっ気持ちっ…いっ……」
デレクシスはウィルの腰を引き寄せて自分に股がらせると体を起こし、下着をグイッと捲りあげて剥き出しの胸にしゃぶりつく。
「はあんっあっああっ……デレクぅ……欲しい……」
ウィルは胸にしゃぶりつくデレクシスの頭を抱えて腰を擦り付けた。
「……私も……」
デレクシスはごそごそと下着を降ろして肉棒をウィルにあてがう。
少し腰を浮かせたウィルはそれに手を添えて位置を合わせると、ゆっくりと腰を降ろした。
「あああぁんっ」
「うっくぅ……」
何度挿れても慣れない……デレクシスは直ぐに出してしまいたくなる欲求をなんとか堪える。