時の邂逅-14
「……ホントに?」
「うん……自分でびっくりしてる……」
デレクシスは顔を赤くして申し訳ないように答える。
「……嬉しい……」
「へ?」
ウィルの言葉にデレクシスはきょとんとする。
「アタシなんか一目惚れよぅ……海岸に打ち上げられてたデレクに恋しちゃったんだから」
まさか死人に恋したのか、と一瞬焦ったらしい。
「サガン様と話てるの聞いて益々好きになっちゃった……」
甘ちゃんな自分を受け入れた上で変わろうとしているデレクシス……その姿勢に惚れた、とウィルは伝えた。
「この時代ではいつ死ぬか分からないから……直ぐにデレクが欲しいって思ったの」
「ウィル」
「お願い……デレクの全部をアタシにちょうだい?」
真面目に愛の告白をしあっているのだが、下半身は突っ込んだまま……そんな状態でそんな事言われて軽薄王子が我慢出来るハズもなく……。
「っ……ウィルっ」
再び深く口付けたデレクシスはそのまま動き出した。
「ふうんっんっんっ」
ぬちゃぬちゃと結合部から卑猥な音がする。
「んはっ……はあっ…ウィル……ウィル……」
「あぁんっデレク……気持ち……い……もっと…もっとぉっ」
デレクシスはウィルの両足を肩に乗せて体重をかけて更に奥を貫いた。
「はあうっ…んあぁっ……す…ごいぃっ……奥ぅっデレクっデレクぅ」
「ウィル……もう……っ」
「きてっちょうだいっデレクっ」
「はっあっ」
2人の荒い息づかいと、激しい水音と躰がぶつかる音が小屋の中に響く。
「あっあっくるぅっ…来ちゃうっデレクっ」
「はぁ……はぁっ…イッて……ウィルっ」
「イくっイッちゃうっデレクっデレクっ……あっ…ああアアッあぁぁーーッ!!」
ウィルが躰を反らして大きく跳ね、胎内が不規則に収縮してデレクシスを締め上げた。
「っくうっ…!」
ズンッと一番奥に突き挿れたデレクシスは腰を震わせてウィルに全てを注いでいく。
「ぁ……あぁ……」
胎内に熱いものがじんわりと広がっていく感触にウィルが小さく声をあげた。