加藤エリナという女-8
大きくごつごつと骨ばった手をとって、ついさっきまで自分で可愛がっていた乳房へとあてがうと、父親は驚いたように手をはねのけようとした。エリナはそれを強く掴んで逃がさない。
「パパ、わたしもう子供じゃないわ。欲しいの、ねえ、欲しいのよ。パパはわたしが嫌い?エリナのこと欲しくないの?」
「そんな・・・でも、僕は君の父親で」
「じゃあどうしてわたしのあんなところを見ていたの?今日だけじゃないわ、何度もわたしの恥ずかしいところを見ていたんでしょう?あんなふうに見るだけじゃなくて・・・エリナのこと、ちゃんと可愛がって」
父親はもう拒まなかった。なにかが壊れてしまったようにエリナをベッドに押さえつけ、呼吸を忘れたようにキスをし、ちぎれるほど乳房を揉みしだいた。
「パパ・・・痛い・・・でも、気持ちいい」
「エリナ・・・可愛いよ、大好きだよ・・・」
熱に浮かされたような父親のその声はエリナをいっそう興奮させた。乳首を強く吸われ、歯を立てられ、クリトリスを舌で刺激され、そのたびに彼女は心から嬉しげに嬌声をあげた。欲しかったものがいま手に入ろうとしている。嬉しくないはずが無い。
父親の熱く勃起した性器が彼女のぐしょぐしょに濡れたその部分に押し当てられた。彼女は体を反転させ、父親の腰の上にまたがり、自らそれを自身の中へと受け入れた。
「あ・・・パパのが・・・入ってくるのぉ・・・あ、あっ・・・すごい・・・」
「エリナ・・・僕のエリナ・・・っ・・・」
下から腰を押さえつけ、父親は狂ったように腰を振った。エリナもそれに応え、離れないようにしっかりと腰を沈みこませた。
やがて父親の体からほとばしり出た熱湯のような大量の精液が彼女の中で弾けた。エリナはまだ疼き続ける自身の体をなだめるように、ゆっくりと父親に体重を預けた。しっかりと抱きしめられた腕の中で、彼女は欲求が満たされた悦びを噛みしめていた。
父親との禁断の夜、背徳の関係。
それはこの一夜だけでは終わらなかった。