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初恋の人〜花火大会〜
【エッセイ/詩 その他小説】

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初恋の人〜花火大会〜-1

男友達と来た花火大会、僕は偶然君を見つけた。
君は女友達二人と並んで夜空に咲く花を見ていたね。
僕は胸が苦しくなった。
二年ぶりに君を見て、愛しいと思った。
あぁ…僕は愚かだ。
僕は選ばれなかったじゃないか、君に…
フラれてるんだ。
なのにこんなに君を愛しく思ってしまう。

涙は友達に見られないよう右袖で拭った。

花火が終わり、君は人込みへと消えて行った。
僕は一人、煙草をふかしながら歩いた。
ふいに…
ふいに君が僕の前を通り過ぎた。
心臓が爆発しそうなくらい鳴り響いた。
でも、君は…

僕の顔を見ても…気付いてくれなかった…

そのまま、また人込みへと消えて行った。

悲しむよりも先に笑ってしまった。
君は僕の顔さえも…忘れ去ってしまったんだとその時気付いた。

ただそれでも…
僕は…
君の事が…


君にこの詩が届きますように
君に僕の思いが届きますように
君に幸せが訪れますように


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